EMCジャパンの発表した「EMC DLm1000」は、メインフレームとオープンシステムが混在した環境でも利用可能な仮想テープ装置だ。
EMCジャパンは5月15日、メインフレームとオープンシステムが混在した環境でも1台で対応可能な仮想テープ装置(VTL)「EMC DLm1000」の販売開始を発表した。IBM z/OS環境における中小規模のシステム向けテープ用途(バックアップ/リカバリ、DFHSM、データアーカイブなど)と、オープンシステムにおけるバックアップに対応する。
DLm1000は、重複排除バックアップストレージ「EMC Data Domain」と統合されており、バックアップデータの削減が可能。メインフレーム環境のテープ用途がバックアップ中心で、今後メインフレーム環境からオープンシステムへの移行を検討しているユーザーは、移行後もData Domainをバックアップ用途に継続利用できる。
DLm1000は、既存製品の「DLm2000」「DLm6000」と同様に、IBM z/OSからアクセスするとテープ装置として認識される。多くの場合、これまでの運用方法を変更することなく、テープ装置で実施していたメインフレームのデータ処理業務を実行することが可能という。
最大スループットは300MB/秒、最大仮想ドライブ数は128台となっている。価格は個別見積もり。
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