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New Relic、GPT APIの使用量、コスト、パフォーマンスを監視できる「OpenAI Observability」を提供開始GPT-4もサポート

New Relicは2023年3月15日、「OpenAI Observability(OpenAIオブザーバビリティ)」の提供を開始した。GPTのAPIを使うアプリケーションにおいて、パフォーマンスの最適化、コスト削減、結果の質の向上を実現できるという。

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 オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォームを提供するNew Relicは2023年3月15日(米国時間)、OpenAIが提供する「GPT」シリーズのAPIで構築されたアプリケーションを監視する「OpenAI Observability(OpenAIオブザーバビリティ)」の提供を開始した。

 OpenAIオブザーバビリティは、先日リリースされたGPT-4を含め、現時点で全てのバージョンのGPTをサポートする。

 追加ライセンス購入の必要はなく、New Relicアカウント(期間無制限の無料枠)に登録すると、「New Relic Instant Observability(I/O)」でOpenAIオブザーバビリティを利用できる。


「OpenAIオブザーバビリティ」のダッシュボード(提供:New Relic)

 ユーザーは数行のコード追加で、OpenAI補完クエリを監視できる。具体的には、「monitor」モジュールを「nr_openai_monitor」ライブラリからインポートし、GPTのさまざまな主要パフォーマンスメトリクスを表示するダッシュボードを自動的に作成できる。パフォーマンスやコストメトリクスと同時にNew Relicの単一画面内でリアルタイムに追跡できるという。

 New RelicはOpenAIオブザーバビリティで可能になることを次のようにまとめている。

  • プロンプトとレスポンスの分析:GPT APIの使用量、スピード、有効性に関する有意義な情報を提供し、ユーザーが機械学習モデルでより良い結果を得られるように導く
  • コストの監視:OpenAIの「Davinci」モデルの使用コストはすぐに加算されていくので、大規模運用が難しいが、OpenAIオブザーバビリティを使うことでGPT使用に関するリアルタイムでのコスト把握が可能となる
  • パフォーマンスの最適化:平均応答時間やその他GPTリクエスト関連の主要パフォーマンスメトリクスに関するインサイトを可視化することで、使用状況を最適化する

 多くの企業が、ヘルプデスクのチケットやライブチャットログのサポート、コンテンツや画像の開発などにGPTを活用し始めている。New Relicは、OpenAIオブザーバビリティによってOpenAIの生データを取り込めるようになり、企業が「ChatGPT」といったOpenAIベースの技術を活用しやすくなるとアピール。また、New Relicに統合できるデータの種類が増えることで利便性が向上するとしている。

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