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クラウドの「うっかり重大インシデント」を防止するCSPMの市場が急拡大 ITR調査2020〜2025年度のCAGRは48.5%の見込み

ITRは、国内のCSPM市場について規模の推移と予測を発表した。2020年度の売上金額は対前年度比約3.3倍の3億6000万円。2020〜2025年度の年間平均成長率を48.5%と見込み、2025年度の市場規模は26億円に達するという。

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 アイ・ティ・アール(ITR)は2022年7月21日、国内の「CSPM」(Cloud Security Posture Management)市場について規模の推移と予測を発表した。それによると、2020年度の売上金額は対前年度比約3.3倍の3億6000万円。2021年度も引き続き堅調で、同社は3倍強に拡大すると見ている。

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2019〜2025年度のCSPM市場規模推移(提供:ITR

クラウドサービス利用のリスクを軽減するCSPM

 クラウドサービスは専門知識がなくても簡単に利用できる点がメリットだが、適切に設定しないと「非公開データを公開してしまう」「権限のない第三者のアクセスによって情報が搾取される」といったインシデントにつながってしまう。CSPMはこうした事態を防ぐサービスで、クラウドサービスの設定が適切かどうかを自動で検証する。

 ITRによると、CSPM市場はクラウドサービスを利用する企業の増加に伴って参入ベンダーが増え、急成長しているという。同社は、CSPM市場の2020〜2025年度の年間平均成長率(CAGR)を48.5%と見込み、2025年度の市場規模は26億円に達すると予想している。

 ITRの藤 俊満氏(コンサルティング・フェロー)は、「デジタルワークスタイルの浸透とともにクラウドサービスの利用が増えている。しかし利用企業側にはクラウドサービスについて詳しい要員が不足しており、設定ミスによる情報漏えいなどのセキュリティインシデントが多発している。CSPMは、今後クラウドサービスの利用拡大とともに大きく伸びるだろう」と述べている。

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