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「開発者が体調不良、どうする?」 アジャイル開発を学習できるボードゲームを大日本印刷が開発エンジニア以外の社員にもアジャイルを

大日本印刷は、「アジャイル開発が体験できるボードゲーム〜目指せスクラムマスター〜」の試作品を開発した。できるだけ早く小さい成果物を積み重ねるプロセスを、ゲームを通じて経験することで、アジャイル開発の本質を理解できる。

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 大日本印刷(DNP)は2022年5月20日、「アジャイル開発が体験できるボードゲーム〜目指せスクラムマスター〜」の試作品を開発したと発表した。

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DNPが開発したアジャイル開発を体験できるボードゲームの試作品(提供:大日本印刷

 試作したボードゲームは、DNPの社内教育に向けて開発した。アジャイル教育をエンジニア以外にも広げて、アジャイル開発の初心者がゲーム感覚で楽しみながらスクラム開発のポイントを体感できるようにすることが目的。

用語や「開発の阻害要因」への対処法が学べる

 開発したボードゲームは「スクラムマスター」「スプリント」「バックログ」といったスクラム開発でよく使われる用語が登場するため、各用語への理解を深められる。DNPは「『できるだけ早く小さい成果物を作り、積み重ねる』というプロセスをゲームを通じて経験することで、アジャイル開発の本質を理解できる」としている。

 ゲーム中には、開発者の体調不良などによる人材確保や体制構築の困難さなど、スクラム開発の阻害要因がランダムに発生し、実際の開発中に発生しうるリスクを学べる。プレイ回数を重ねることで効率的にスクラム開発のプロセスを回せるようになり、必要なスキルやマインドセットを得られるとDNPは説明している。

 今後はイベントなどで利用者のフィードバックを得ながら、スクラム開発の教材やアジャイル開発のコンサルティングメニューとしてのサービス提供を目指す。オンライン対応や簡略版なども開発する予定だ。

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