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父のお土産はいつもデスクトップPCGo AbekawaのGo Global!〜Maverick Tayag編(前)(3/3 ページ)

グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回は三通のMaverick Tayag(マーベリック・タヤッグ)氏にお話を伺う。デスクトップPCをお土産にする豪快な父、さまざまな学びの機会をくれる叔父。家族に支えられ真っすぐに育った青年の夢とは。

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Hatena
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「国境を越えて国と国がつながる」ネットワークの世界に魅了される

阿部川 その後ホーリーエンジェル大学に進学されます。

タヤッグ氏 はい。専門は情報科学技術で、ネットワーク管理の学位で修得しました。2年と3年のときには叔父が職業訓練のための特別コースに行かせてくれて、コンピュータのハードウェアと、テレビやラジオといった一般消費者向けの電子機器などの保守や修理、回路設計について学びました。

阿部川 叔父さんはツールだけではなく、たくさんのチャンスもくれたのですね。

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大学の研究室で暇つぶしに作ったという「電話車」(タヤッグ氏は一番左)

タヤッグ氏 その通りです。技術はもちろんですが、さまざまな人と関われたのも良い経験になりました。適切なコミュニケーションを取るためにはただ単に自分の思っていることを話し続けるのではなく、相手の立場に立った上で伝えるべきことを伝える、相手の言ったことをよく聞く、といったことが必要だということを学びました。

阿部川 素晴らしい環境に恵まれましたね。ネットワークエンジニアの方に行きましたよね。どうしてでしょうか。

タヤッグ氏 離れた場所とつながるネットワークの世界に魅了されたからです。当時離れた父とのコミュニケーションは、手紙やテキストメッセージしかありませんでした。「どうやったら他国にいる父とうまくコミュニケーションできるか」といつも考えていました。ネットワークの世界では国境を越えて国と国が簡単につながります。当時はインターネットの仕組みをよく分かっていませんでしたが、ケーブルを使って世界とつながれるネットワークの世界は非常に魅力的でした。

阿部川 現在、ご両親とはどのようにしてコミュニケーションしていらっしゃいますか。

タヤッグ氏 メッセンジャーかSNSのアプリケーションです。当時から考えると隔世の感がありますね。



 家族から愛情だけでなく、多くの機会と素晴らしい環境を提供されたタヤッグ氏はすくすくと成長し、やがてネットワークの世界に魅了された。その胸には「故郷を救うヒーローになりたい」という思いがあったに違いない。後編はタヤッグ氏が日本を目指した理由と将来の夢について。

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