「タスク管理は得意だが、自分の管理方法には改善の余地がある」 アジャイルウェアがタスク管理に関する調査を実施:テレワークで部署内のタスク管理が困難に?
アジャイルウェアは「タスク管理に関する調査」を実施した。調査の結果、約半数が「テレワークになったことで部署内のタスク管理が難しくなった」と感じていた。
アジャイルウェアは2021年5月13日、「タスク管理に関する調査」の結果を発表した。それによると、タスク管理において「タスクの細分化」が難しいと考えている人が多く、約半数が「テレワークになったことで部署内のタスク管理が難しくなった」と感じていた。
調査対象はテレワークをしている20〜40歳代のビジネスマンで、209人から有効回答を得た。
大多数が「タスク管理は得意だけれど、やり方は改善の余地がある」と回答
タスク管理が得意かどうかを尋ねると「とても得意」が18.7%、「やや得意」が56.9%で、タスク管理は得意だと思っている人が7割以上を占めた。ただし、「自身のタスク管理方法には改善の余地がある」と考えている人は95%以上で、大多数が自身のタスク管理が最適な方法ではないと思っていることが分かった。
改善余地として具体的に挙がったものには、「ツールを用いてデジタル化する」「手書きのメモだけになっているので一目で分かりやすくグラフ化させる」「他人に依頼したときの進捗(しんちょく)具合が全く見えない」などがあった。
タスク管理として具体的に実施している作業について聞くと「優先順位付け」を実施している割合が61.7%(複数回答)で最も多く、次いで「スケジュールへの落とし込み、期日設定」が54.1%、「タスクの洗い出し」が50.2%と続いた。タスク管理で難しいことについて聞くと「タスクの細分化」を挙げた人が最も多く、34.9%(複数回答)だった。次いで、「他人へ依頼したことの管理」が30.6%、「優先順位付け」が29.2%だった。
タスク管理能力はビジネスマンにとって重要なスキルかどうかを聞いたところ、「とても重要」または「やや重要」と答えた人の割合が合わせて97.6%に上り、ほとんどのビジネスマンがタスク管理は大切なスキルだと思っていた。ところが、タスク管理を「学んだことがない」と回答した割合は26.8%を占めていた。
テレワークになったことでタスク管理はどう変わったか
部署やチーム内で個々のタスクを共有しているかどうかを尋ねると、「全て共有している」が32.1%、「一部共有している」が49.8%、「個別管理で共有していない」が18.2%だった。タスクを共有していないことで困っていることでは、「他の人にリマインドしにくい」と回答した人の割合が41.5%で最も高く、次いで「メンバーの繁忙状況が分からない」が38.0%、「自分も関わる仕事の進捗が見えない」が28.2%だった。
テレワークによって、タスク管理が難しくなったと感じている人もいるようだ。テレワークになったことで部署・チーム内でのタスク管理が「難しくなった」と回答した人の割合は48.3%、「変わらない」は35.9%、「簡単になった」は15.8%だった。
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