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Linux Foundation、オープンソース開発に向けた新プラットフォーム「CommunityBridge」を発表脆弱性情報も提供できる

Linux Foundationは、オープンソースソフトウェアの開発に向けた新しいプラットフォーム「CommunityBridge」を発表した。直接的な開発支援以外にも資金調達といった機能を備える。発表と同時に、一部のプロジェクトやメンバー企業に対して、同プラットフォームへの早期アクセスの提供を始めた。

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 Linux Foundationは2019年3月12日、オープンソースソフトウェア(OSS)の開発に向けた新しいプラットフォーム「CommunityBridge」を発表した。開発者同士のコミュニケーションやセキュリティ対策など直接的なソフトウェア開発支援だけでなく、資金調達といった機能も備える。

 発表と同時に、一部のプロジェクトやメンバー企業に対して、同プラットフォームへの早期アクセスの提供を始めた。プロジェクトのメンテナーや開発者は、無償でプラットフォームを利用できる。

OSSを利用する場合の「懸念」とは?

 ある調査によると、ソフトウェア開発者の80〜90%がオープンソースのコンポーネントを利用しているという。そのため、多くのソフトウェアはOSSと依存関係にあり、OSS側のセキュリティに由来する懸念が生じる。CommunityBridgeは、プロジェクトが利用しているコンポーネントの依存関係や、セキュリティ上の脆弱(ぜいじゃく)性、利用状況、ライセンスの詳細についての関連情報を提供する機能を備える。

 Linux Foundationのエグゼクティブディレクターを務めるJim Zemlin氏は次のように述べている。

 「大規模なオープンソースプロジェクトではリソースが整っていることが多いのに対して、多くの小規模プロジェクトでは、資金や人材、セキュリティ、リソースなどを必要としている。CommunityBridgeは、重大な課題を解決し、人々に力を与えることで、オープンソースの技術革新と持続可能性を促進するプラットフォームだ」

 なおLinux Foundationでは、2020年にかけて順次、CommunityBridgeツールの提供を始める。まずは、資金調達に向けた「CommunityBridge Funding」、脆弱性を解決するための「CommunityBridge Security」、プロジェクトに参加するメンバー同士を接続する「CommunityBridge People」という3つのツールを提供する。

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