ニュース
米10gen、社名を「MongoDB」に変更:企業動向
オープンソースのドキュメント指向データベース管理システム「MongoDB」を開発している米10genは、社名をプロジェクトに合わせて「MongoDB」に変更すると発表した。
オープンソースのドキュメント指向データベース管理システム「MongoDB」を開発している米10genは2013年8月27日、社名をプロジェクトに合わせて「MongoDB」に変更すると発表した。
10genは2007年、オープンソースのクラウドコンピューティングスタックの開発企業として発足し、当時は複数の製品を手掛けていた。しかし「MongoDBに可能性を見出した当社は、MongoDBに100%フォーカスすることにした」(共同創業者のドワイト・メリマン会長)。このため社名と製品名の間に食い違いが生じ、今回これを一致させる目的で社名を変更することにしたという。
MongoDBのプロジェクトと、コミュニティサイトの「mongodb.org」に変更はない。同社の従来のWebサイト「10gen.com」は、「mongodb.com」にリダイレクトされるようになった。
また、無料のオンライントレーニングコースなどを提供してきた「10gen Education」は、「MongoDB University」と改称する。
同社のブログでは社名変更について、「名称の統一により当社の目的を社名ではっきり伝えられるようになる。さらに、MongoDBと10genの両方について周知させるのは、MongoDBに集中するよりも困難であり、手間が掛かる。その分をMongoDBの改善のために費やした方が良いと判断した」と説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「オープン」以外の背景は何か:MongoDBとIBMのオープンソース戦略
IBMの、オープンソースプロジェクトとの連携に関する発表が、2013年に入って目立つようになってきた。IBMは「ベンダロックインを防ぎ、顧客に選択肢を与える」と繰り返しているが、その裏にはどのような動機があるのか。MongoDBの10genとの提携を例に、これを探る。知らないなんて言えないNoSQLまとめ(5):ドキュメント指向のNoSQLデータベース(CouchDB、MongoDB)編
連載ではNoSQLを特性から分類して、主要プロダクトの特性を紹介してきました。今回は、利用者も多いドキュメント指向NoSQL2つを見ていきましょう。後半では連載全体の「まとめのまとめ」も。特集:MongoDBで理解する「ドキュメント・データベース」の世界(前編):開発者が知っておくべき、ドキュメント・データベースの基礎
これまでドキュメント・データベースを触ったことがない開発者に向け、最もポピュラーな「MongoDB」を例にその本質を解説。