特集
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Visual Studio .NETベータ2 オーバービュー
―― 次期バージョンのVisual Studioの概要 ――
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槙邑 恭介
2001/09/06
→改訂前の記事はこちら
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昨年(2000年)の7月に横浜で行われた、IT技術者やデベロッパ向けのテクニカル・カンファレンスであるTech・Ed 2000において、Visual Studio .NET PDC Tech Preview版が配布された。あれから1年、今年8月末に開催されたTech・Ed 2001で、Visual Studio .NET日本語版ベータ2が配布された(MSDNユニバーサル・サブスクリプション会員向けにはすでに7月末から配布が開始されている)。今後はプログラミング関連の雑誌にも、Visual Studio .NETと.NET Framework ベータ2、サンプル・コードなどが含まれるDVD-ROMが添付される模様である(米国のプログラミング雑誌のなかには、すでに英語版の同様のDVD-ROMが添付されて発行されているものもある)。 Tech・Ed 2001の初日「Opening Day」で参加者全員に配布されたCDボックスには、9枚のCD-ROMと1枚のDVD-ROMが含まれていた。Windowsを最新の環境にする「Windows Component Update」、Visual Studio .NETのインストールCD-ROMが4枚(この中には、.NET Framework SDKと統合開発環境などのオンラインヘルプが含まれている)。これに加えてソース・コード管理を行うVisual SourceSafe 6.0cのCD-ROM、SQL Server 2000 Enterprise Edition(120日間限定評価版)、のべ156個のサンプル・プログラムを収めたSample CD-ROM、レビューアーズ・ガイドを収めたDocument CD-ROMが含まれている。また、DVD-ROMには、Visual Studio .NETのインストールに必要なものがすべて1枚に納められている。ちなみに、MSDN会員向けにMSDNのダウンロード・サイトからダウンロードできるのは、「Windows Component Update」とVisual Studio .NET(CD-ROM4枚分)になっている。
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Visual Studio .NET日本語版ベータ2のCDボックス |
Tech・Ed 2001で参加者全員に配布されたCDボックスには、9枚のCD-ROMと1枚のDVD-ROMが含まれている。CD-ROMの内訳は、「Windows Component Update」、「Visual SourceSafe 6.0c」、「SQL Server 2000 Enterprise Edition(120日間限定評価版)」、「Sample」、「Document」が各一枚ずつ、「Visual Studio .NET」が4枚である。DVD-ROMには、Visual Studio .NETのインストールに必要なものがすべて1枚に納められている。 |
本Insider.NETでは、昨年のPDC Tech Previewをベースとして、Visual Studio .NETの概要をご紹介した。本稿では、この記事をベースとして、PDC Tech Preview版からベータ2版で変わった点を改訂していく。記事の主旨は以前と同じく、Visual Studio. NETベータ2(以下、VS .NETと省略)の概要を紹介し、従来のWin32アプリケーション環境から見た、.NET時代のアプリケーション開発環境を概観してみたい。ただし、記事で使用したVS .NETベータ2は、まだ開発途中バージョンであり、今後製品化される段階で、一部に仕様変更などが行われることも充分考えられる。この点についてはご注意いただきたい。なお、マイクロソフトのニュース・リリースによると、日本語版のVisual Studio .NETの製品版のリリースは2002年になるという。
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