海外出身者でも大丈夫。だって、AIがあるじゃないですか:Go AbekawaのGo Global! シンさん from 香港(後編)(1/2 ページ)
専門学校卒業後1年間、日本や中国に旅行に行ったり、香港に帰省したりして、思い切り遊びました。「青春は1回しかない」ですからね。
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。前編では、Sin Wing Hei(シン・ウィン・ヘイ、以下シンさん)さんが香港で過ごした少年時代や、PCとの出会いが日本への留学を決意させるまでの道のりをお聞きした。
日本語を「死ぬほど頑張って」習得し、チームでのゲーム制作に大きな達成感を覚えたシンさん。しかし専門学校卒業後、彼のキャリアは必ずしも「順調」とはいかなかったようだ――。
聞き手は、AppleやDisneyなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
最高の誕生日プレゼント
HAL東京を25歳で卒業したシンさんは、すぐに就職することを選ばず、専門学校でアルバイトをしながら、約1年間をリフレッシュ期間に充てたという。
彼はその理由を「青春は1回しかないので、それを逃すと遊ぶ機会がなくなっちゃうじゃないですか」と語る。この期間、日本国内のさまざまな場所や中国へ旅行に出掛けたり、香港へ帰省したりと、多岐にわたる経験を積んだ。「全体的に楽しかった」と振り返る姿からは、充実した「青春」を過ごしたことがうかがえる。
しかし、リフレッシュ期間を終えて臨んだ就職活動は、困難を極めた。1年間のブランクがあったことが影響し、多くの会社の面接に落ちてしまったのだ。それでも彼は諦めずに就職活動を続け、その努力が報われる瞬間が訪れた。
シンさんの誕生日である2022年10月17日に、OGIXから面接の連絡が入り、最終的に入社が決まったのである。シンさんはこの出来事を「忘れもしません。最高の誕生日プレゼントでしたね」と喜びをにじませながら語る。
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