どこでも生き抜けるスキルを身に付けるには、ボーイスカウトが最適:Go AbekawaのGo Global! シンさん from 香港(前編)(1/2 ページ)
正直に言うと香港は、狭くて、暑くて、湿度が高い場所です(笑)。
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回は、香港から来日し、OGIXでスマートフォン向けゲームの開発に携わるエンジニア、Sin Wing Hei(シン・ウィン・ヘイ、以下シンさん)さんにお話を伺う。
香港で少年時代を過ごしたシンさんは、ボーイスカウト活動を通して「どんな環境でも生き抜くスキル」を養った。勉強は苦手と語りつつも、PCとの出会いが彼の人生の方向を少しずつ変えていく――。
聞き手は、AppleやDisneyなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
サッカー好きだったんですけどね
シンさんは1996年10月17日生まれ、香港サイド出身のエンジニアである。現在29歳になる彼が日本に来てから、既に10年が経過しているという。
家族は両親と4歳上の兄、そして双子の弟との5人家族。兄は香港で広告系の会社に勤務しており、弟は日本で音響スタッフとして働き、シンさんと一緒に住んでいる。
「弟と私は顔が似ているので、実は弟はいなくて、私が2人いるんじゃないか、みたいに思うこともあります。弟と私の区別がつかないとき? かっこいい方が私です(どや)」(シンさん)
故郷の香港についてシンさんは、「狭くて、暑くて、湿度が高い」と率直な感想を述べる。しかし、その狭さ故に「行きたい場所はどこでも1〜2時間くらいで行ける」と、利便性というメリットも挙げる。
シンさんは、少年時代の自分を「内向的な性格だった」と振り返るが、気の合う友人とは活発に外で遊び、特にサッカーに熱中していた。サッカーは兄の影響で始め、中学1年から高校1年までの4年間、学校のチームで活動した。「弱くて試合に出られなかった」と述べつつも、「好きだったんですけどね」とサッカーへの愛情を示す。
母親の勧めで、中学の3年間はボーイスカウトに参加した。母親は「どんな環境でも生き抜けるスキルを身に付けるため」にボーイスカウトを勧め、シンさん自身も「結構面白かった」と語る。香港ではキャンプする人が少ない中で、ボーイスカウトの活動は「普通の生活では得にくいスキル」を身に付ける貴重な機会だった。実際にキャンプに出掛けたり、ゴミ拾いのイベントに参加したりと、活動に積極的に取り組んだという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
学校帰りは「PCバンでオンラインゲーム」が、韓国の子どもの日常
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回はアイディスでゲーム開発に携わる韓相恩(ハン・サンウン)さんにお話を伺う。大学では機械工学科を専攻したハンさんは、何のきっかけでゲーム業界を目指したのか。マネジメントも大切だけど、プログラミングを完全に手放すことはきっとない
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。前回に引き続き、アイディスでゲーム開発のプログラミングとマネジメントを担う、韓相恩(ハン・サンウン)さんにお話を伺う。新人にまず伝えるのは「ゲーム以外の趣味を持って」だという。その真意とは。学校は3つ、学科は4つ 人生の4分の1を大学にささげた男の話
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回はフリーランスエンジニアのHugh Chiou(ヒュウ・チョウ)さんにお話を伺う。高校時代はアルバイトと部活に明け暮れ、大学時代は幾つもの大学と学科を渡り歩いたヒュウさんのモチベーションの源とは。僕がフリーランサーを続けるのは、35歳定年説を受け入れたくないから
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回もフリーランスエンジニアのHugh Chiou(ヒュウ・チョウ)さんにご登場いただく。ヒュウさんに「一生プログラミングする」と決意させた、他の仕事にはない魅力とは何か。