【Microsoft Edge】「音声で読み上げる」機能を使って校閲や確認作業の効率をアップする:Tech TIPS
Microsoft Edgeの標準機能「音声で読み上げる」機能を使うと、Webブラウザに表示したWebページやPDFなどを読み上げてくれる。この機能を使うと、文章やデータなどを読み上げて脱字やおかしな点を確認したり、オーディオブックの代わりとして活用したりすることが可能だ。この機能の使い方を紹介しよう。
対象:Microsoft Edge

Microsoft Edgeの「音声で読み上げる」機能で校閲作業などの効率をアップする
Microsoft Edgeの標準機能「音声で読み上げる」機能を使うと、Webブラウザに表示したWebページやPDFなどを読み上げてくれる。この機能を使うと、文章やデータなどを読み上げて脱字やおかしな点を確認できる。また、青空文庫などのXHTMLファイルを開いて、「音声で読み上げる」機能で読み上げてもらうと、オーディオブックの代わりになる。この機能の使い方を紹介しよう。
文章やデータなどを読み上げると、脱字やおかしな点に気付くことがある。また、誰かに読み上げてもらって、文章やデータを確認すると効率が良いこともある。
そのような場合、Microsoft Edgeの標準機能「音声で読み上げる」機能が使える。この機能を使うと、Webブラウザに表示したWebページやPDF、テキストファイルを男性または女性の音声で読み上げてくれる。
校閲や確認作業の他、通勤時間にニュースサイトやRSSを読み上げてもらい、日々の情報収集に活用することもできる。青空文庫などのXHTMLファイルを読み上げれば、オーディオブックとして活用できる。そこで、本Tech TIPSではMicrosoft Edgeの「音声で読み上げる」機能の使い方を紹介する。
Windows 10/11のMicrosoft Edgeで「音声で読み上げる」機能を使う
Microsoft Edgeを起動し、音声で読み上げてほしいWebページなどを開く。「音声で読み上げる」機能を起動するには、幾つかの方法がある。
- アドレスバーの右側に表示されている[その他のアクション]アイコンをクリックして、表示されたメニューの[音声で読み上げる]を選択する(インデックスページなどの場合は、[このページを音声で読み上げる]アイコンを選択)
- [Ctrl]+[Shift]+[U]キーのキーボードショートカットで起動する
- Microsoft Edgeの[…(設定)]メニューを開き、[その他のツール]−[音声で読み上げる]を選択する
- ブラウザペインで読み上げを開始したい部分で右クリックし、表示されたメニューの[音声で読み上げる]を選択する
これらのいずれかの方法で「音声で読み上げる」機能を起動すると、アドレスバーの下に[音声で読み上げる]バーが表示され、読み上げが開始される。
読み上げを停止させたい場合は、[音声で読み上げる]バーの中央にある[音声読み上げの一時停止]ボタンをクリックすればよい。再開したい場合は、[音声読み上げを続行する]ボタンをする。あるいは[Ctrl]+[Shift]+[U]キーを押すと、再生と停止を繰り返せる。

「音声で読み上げる」機能を使う(1)
Microsoft Edgeを起動し、読み上げたいWebページを開く。アドレスバーの右側に表示されている[その他のアクション]アイコンをクリックして、表示されたメニューの[音声で読み上げる]を選択する。

「音声で読み上げる」機能を使う(2)
アドレスバーの下に[音声で読み上げる]バーが表示され、読み上げが開始される。段落をスキップしたい場合は右側にある[次の段落を読み上げる]ボタンを、段落を戻したい場合は左側にある[前の段落を読み上げる]ボタンをクリックすればよい。また、読み上げている行は水色の背景で、読んでいる箇所は黄色の背景になる。
読み上げ速度を調整したい場合は、[音声で読み上げる]バーの[音声オプション]をクリックして、「スピード」欄のスライダーで調整する。デフォルトは「標準」で、遅い方に2段階、速い方に4段階調整可能だ。
また、日本語対応の音声は「Microsoft Ayumi」「Microsoft Haruka」「Microsoft Ichiro」「Microsoft Sayaka」の4種類に加え、インターネット接続が必要となる「Microsoft Keita」と「Microsoft Nanami」の2種類がある。「Microsoft Ayumi」などは機械的で少し不自然な発音となっている。一方、「Microsoft Keita」と「Microsoft Nanami」は、かなり自然な発音を実現している。選択した音声によって読み上げ速度も若干異なるようなので、音声とともに「スピード」を調整して聞きやすい状態にするとよい。
日本語以外のWebページを読み上げる場合は、対応した音声に変更する必要がある。日本語対応の音声を選択したままだと、不自然な発音となってしまうので注意してほしい。
なお、PDFファイルの場合、アドレスバーに[その他のアクション]アイコンなどが表示されない。この場合、ブラウザペインに表示されたPDFをクリック(選択)してから、[Ctrl]+[Shift]+[U]キーを押して、「音声で読み上げる」機能を起動する。PDFが選択された状態でないと、読み上げが開始されないので注意してほしい。
テキストファイルも、アドレスバーに[その他のアクション]アイコンなどが表示されないので、[Ctrl]+[Shift]+[U]キーを押して、「音声で読み上げる」機能を起動するとよい。
「没入型の閲覧者」モードを使う
Webサイトの構成によっては、途中でコンテンツの本文以外の場所を読み上げてしまうことがある。こうした不具合(?)を回避するには、「没入型の閲覧者(イマーシブリーダー)」モードにしてから「音声で読み上げる」機能を起動するとよい。
アドレスバーの右側に表示されている[その他のアクション]アイコンをクリックして、表示されたメニューの[没入型の閲覧者]を選択するか、[F9]キーを押せばよい。ただし、インデックスページなど「没入型の閲覧者」モードに対応していないWebページもあるので注意してほしい。
「没入型の閲覧者」モードにすると、アドレスバーの下に[音声で読み上げる]アイコンがあるので、これをクリックすれば、[音声で読み上げる]バーに切り替わり、読み上げが開始される。

「没入型の閲覧者」モードを使う
Webページの構成によっては、メニューなど余計な部分も読み上げられてしまうことがある。そのような場合、アドレスバーの右側に表示されている[その他のアクション]アイコンをクリックして、表示されたメニューの[没入型の閲覧者]を選択して「没入型の閲覧者」モードにしてから、「音声で読み上げる」機能を実行するとよい。
スマートフォンのMicrosoft Edgeで「音声で読み上げる」機能を使う
iPhone(iOS)やAndroidのスマートフォン(スマホ)向けに提供されているMicrosoft Edgeにも「音声で読み上げる」機能が実装されている。どちらも同じようなユーザーインタフェースなので、ここではiPhoneを例に使い方を紹介する。
Microsoft Edgeを起動したら、音声で読み上げてほしいWebページなどを開く。画面を下に少しスクロールすると表示される右下の[≡]アイコンをタップする。メニューが表示されるので、[音声で読み上げる]をタップする([音声で読み上げる]が見つからない場合は、左にスワイプして次のメニュー画面を開く)。Windows 10/11のMicrosoft Edgeと同様、アドレスバーの下に[音声で読み上げる]バーが表示され、読み上げが開始される。
操作方法は、Windows 10/11のMicrosoft Edgeの「音声で読み上げる」機能と同様だ。[音声で読み上げる]バーの[音声オプション]アイコンをタップすると、読み上げの速度や音声の変更ができる。対応している音声は、iPhone版とAndroid版で若干異なるが、インターネット接続が必須となる「Microsoft Keita」と「Microsoft Nanami」の2種類は共通である(iPhone版の方が選択できる音声は多い)。

スマホで「音声で読み上げる」機能を使う(1)
Microsoft Edgeを起動したら、音声で読み上げてほしいWebページなどを開く。画面を下に少しスクロールすると表示される右下の[≡]アイコンをタップする。
iPhone/Android版のMicrosoft Edgeでも、余計なメニューなどを読み上げないように「没入型の閲覧者」モードにしてから「音声で読み上げる」機能を起動するとよい。
「没入型の閲覧者」モードに対応しているWebページには、アドレスバーの右側に[没入型の閲覧者]アイコンが表示されるので、これをタップして「没入型の閲覧者」モードにする。「没入型の閲覧者」モードにすると、アドレスバーの下に[音声で読み上げる]アイコンがあるので、これをタップすれば[音声で読み上げる]バーに切り替わり、読み上げが開始される。
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