循環型経済にフィットする製品、サービスの考え方を学べるグリーン人材育成プログラム NECが提供開始:新規事業開発にも活用可能?
NECは「NECグリーン人材育成プログラム」の提供を開始した。同プログラムは、カーボンニュートラル実現を目指す企業や自治体向けに、GX人材の育成を支援するサービス。第1弾として2つの講座を提供する。
NECは2025年4月3日、「NECグリーン人材育成プログラム」の提供を開始すると発表した。同プログラムは、カーボンニュートラル実現を目指す企業や自治体向けに、グリーントランスフォーメーション(GX)人材の育成を支援するサービス。第1弾として、グリーン分野やサステナブルデザインに関する基本的な知識を学ぶ「NECグリーン人材育成プログラム基礎編」と「サステナブルワークショップ初級編」を提供する。
関連施策の発案、企画、遂行のスキル習得を支援
カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが世界中で広がり、化石エネルギー中心の産業、社会構造から、CO2(二酸化炭素)を排出しないクリーンエネルギー中心に転換するGXが加速している。日本でも、経済産業省の「2050年カーボンニュートラル」宣言に基づいて、企業や自治体にはさまざまな取り組みが求められている。しかし、GXは新しい概念であり、専門的な知識や技術を持つ人材が不足しているため、組織内部での人材育成が課題となっている。
NECグリーン人材育成プログラムでは、GX領域の専門知識や経験を持つNEC社員が講師となって、GXに関する基礎知識のレクチャーや施策発案、企画、遂行のスキル習得を支援する。NECのGXに向けた活動や成果をプログラムに反映し、実践的な内容にした。グループディスカッションやワークショップなどを取り入れ、一方的な講義形式にとどまらず、効果的に学習できるとしている。
提供を開始する2つの講座のうち、NECグリーン人材育成プログラム基礎編は、環境視点を取り込んだ事業変革に向けての課題や取り組むべきテーマを明確にすることが目的で、規制動向や企業事例などグリーン分野の基礎知識を学べる。もう1つのサステナブルデザインワークショップ初級編では、循環型経済にフィットする製品、サービスやコミュニティーとの“共創”の考え方を学習する。
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