RHEL 9およびUbuntu 22.04上のSQL Server 2022、本番運用が可能に:コンテナイメージも提供開始
Microsoftは、最近ダウンロード提供を開始した「SQL Server 2022」の「CU10」(累積的な更新プログラム10)から、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)9およびUbuntu 22.04にデプロイ(展開)したSQL Server 2022上で本番ワークロードを実行できるようになったと発表した。
Microsoftは2023年11月22日(米国時間)、11月16日にダウンロード提供を開始した「SQL Server 2022」の「CU10」(累積的な更新プログラム10)から、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)9上およびUbuntu 22.04上のSQL Server 2022が正式リリースとなり、RHEL 9およびUbuntu 22.04にデプロイ(展開)したSQL Server 2022上で本番ワークロードを実行できるようになったと発表した。
RHEL 9上のSQL Server 2022では、SELinuxを有効化し、SQL Server 2022を制限されたアプリケーションとして実行できる「SELinux統合」も正式に利用可能になった。
Microsoftは、プレビューパッケージを以前インストールしていた場合は、それをアンインストールし、RHEL 9およびUbuntu 22.04向けに公開しているSQL Server 2022 GA(Generally Available)パッケージにアップグレードすることを推奨している。
RHEL 9とUbuntu 22.04にSQL Server 2022をインストールする方法の詳細は、以下のドキュメントで解説されている。
- クイック スタート:Red Hat に SQL Server をインストールし、データベースを作成する
- クイック スタート:Ubuntu に SQL Server をインストールし、データベースを作成する
Microsoftは、本番運用が可能なRHEL 9およびUbuntu 22.04上のSQL Server 2022のコンテナイメージについても、一般提供を開始した。
RHEL 9上の本番対応のSQL Server 2022イメージをプルして実行するには、「2022-CU10-rhel-9.1」のタグを使用する。
#Pull the image podman pull mcr.microsoft.com/mssql/rhel/server:2022-CU10-rhel-9.1 #Run a container using the above image podman run -e 'ACCEPT_EULA=Y' -e 'MSSQL_SA_PASSWORD=<YourP@ssword>' -e 'MSSQL_PID=Developer' -h sql22rhel9 --name sql22rhel9 -p 1433:1433 -d mcr.microsoft.com/mssql/rhel/server:2022-CU10-rhel-9.1
Ubuntu 22.04上の本番対応のSQL Server 2022イメージをプルして実行するには、「2022-CU10-ubuntu-22.04」のタグを使用する。
#Pull the image docker pull mcr.microsoft.com/mssql/server:2022-CU10-ubuntu-22.04 #Run a container use the above image docker run -e 'ACCEPT_EULA=Y' -e 'MSSQL_SA_PASSWORD=<YourP@ssword>' -e 'MSSQL_PID=Developer' -h sql22ubu2204 --name sql22ubu2204 -p 1433:1433 -d mcr.microsoft.com/mssql/server:2022-CU10-ubuntu-22.04
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