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「データサイエンティストに必要なスキルリスト」の第4版を公開 データサイエンティスト協会:現在のビジネス環境に合わせた見直しを実施
データサイエンティスト協会は、「データサイエンティスト スキルチェックリスト」の第4版と、「2021年版 タスクリスト ver.3」を公開した。スキルチェックリスト第4版は、現在のビジネス環境や実態に合わせて全面的に見直したという。
データサイエンティスト協会のスキル定義委員会は2021年11月19日、「データサイエンティスト スキルチェックリスト」(以下、スキルチェックリスト)の第4版と「データサイエンス領域 タスクリスト」(以下、タスクリスト)の第3版を公開した。
スキルチェックリストは、データサイエンティストに必要とされる3つのスキルセット(ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力)についてまとめたもの。タスクリストはデータサイエンティストが実施すべき役割をタスクとしてまとめたものだ。
AIの学習カリキュラムに合わせた改定も
スキルチェックリストの第4版は、2019年に公開した第3版の「ミッション、スキルセット、定義、スキルレベル」を現在のビジネス環境や実態に合わせて全面的に見直した。見直しのポイントは以下の通り。
- AI(人工知能)の活用や機械学習のシステム運用、アルゴリズム、それに伴う倫理課題に関するスキルを追加
- 数理、データサイエンス、AIの「リテラシーレベルモデルカリキュラム」との整合性を調整
- ライブラリの活用やクラウドサービスの一般化に伴って必要となるスキルを更新
- 各領域のカテゴリーや領域をまたがるスキルの見直し
タスクリストは、スキルチェックリストの改定に合わせて「各スキル要件がどのようなプロセスで必要とされるか」を整理した。
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