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無料で探せる生成AI導入のヒント GUGAが1000件超の国内活用事例DBを公開AI有識者が成功事例を厳選

生成AI活用普及協会(GUGA)は、国内企業および団体における生成AIの活用事例1008件を収録した「生成AI活用事例データベース」を公開した。無料で閲覧可能で、生成AIの導入や活用のヒントを入手できる。

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 一般社団法人生成AI活用普及協会(以下GUGA)は2025年9月9日、「生成AI活用事例データベース」を公開した。2024年5月〜2025年8月に発表された国内企業および団体の生成AI(人工知能)活用事例1008件を収録しており、無料で閲覧できる。検索や業界別表示も可能だ。

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有識者が厳選した生成AI活用事例を集約

 データベース公開の背景には、総務省の「令和7年版情報通信白書」で示された「業務における生成AI活用企業は55.2%」という普及の遅れがある。生成AIの導入、活用において、企業は「何から始めればよいか分からない」「具体的な活用シーンや導入効果がイメージできない」といった課題を抱えているのが現状だ。そうした中、GUGAは信頼性の高い国内事例を集約したデータベースを公開することで、企業への生成AI導入を後押しするのが狙いだ。

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生成AI活用事例データベース(提供:GUGA

 生成AI活用事例データベースに収録されている事例は、AI有識者としてGUGAに参画する“協議員”が個別に内容を精査し、信頼性が高いと判断したもののみに厳選されている。協議員を務めた茨木雄太氏(アンドドット代表取締役)は、「既存業務の効率化にとどまらず、新規事業の創出に生成AIを活用する動きが増えている」と分析している。

 収録されている事例としては、日鉄ソリューションズのシステム開発用AIエージェント「NSDevia」がある。同エージェントは、システム開発に不可欠なドメイン知識を、AIが解釈しやすい構造化データとして蓄積するものだ。人間とAIが共通の知識を基に協働することで、既存システムのリバースエンジニアリングやレガシーシステムのモダナイゼーションが効率化し、開発現場における生産性向上と知識継承を加速させるという。

 本データベースでは業界横断的な事例を網羅し、製造業や医療、金融から自治体まで18業界に分類している。生成AIの活用が「試行」から「実装」に移行する中、GUGAは本データベースが各業界の動向把握や、企業のフェーズに応じた課題解決のヒントとなることに期待を寄せている。

このニュースのポイント

Q: GUGAが公開した新しい取り組みは何か?

A: 国内企業や団体の生成AI活用事例を収録した「生成AI活用事例データベース」で、2024年5月〜2025年8月に発表された1008件の事例を無料で閲覧できる。

Q: データベース公開の背景にある課題は?

A: 生成AIの活用企業は55.2%にとどまり、企業が「何から始めればよいか分からない」「具体的活用シーンが見えない」といった課題を抱えていたため、信頼性のある国内事例を集約し導入を後押しすることを目的としている。

Q: 収録事例はどのように選定されているか?

A: GUGAに参画する有識者「協議員」が個別に精査し、信頼性が高いと判断した事例のみを厳選して収録している。

Q: データベースはどのように整理されているか?

A: 製造業、医療、金融、自治体など18業界に分類され、業界横断的な事例を網羅している。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。