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「パスワード別送」見直しが進む? freeeは2020年12月1日からパスワード付きファイルのメール受信を廃止「マルウェアの拡大を助長する可能性がある」

freeeは、原則として電子メールによるパスワード付きファイルの受信を廃止する。2020年12月1日以降、freeeは「パスワード付きファイルが添付されたメール」を受信した場合にメールサーバで添付ファイルを自動的に削除する。

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 freeeは2020年11月18日、「原則として電子メールによるパスワード付きファイルの受信を廃止する」と発表した。同年12月1日以降、freeeが受信した「パスワード付きファイルが添付されたメール」の添付ファイルは自動的に削除される。

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自動的に添付ファイルが削除され、それを通知する文言が本文の後に付加される(出典:freee

「パスワード付きzipファイルはセキュリティリスクを増大させる」

 freeeは「パスワード付きファイルはメール受信時のマルウェア検査をすり抜けることがあるため、パスワードなしのファイルと比べて社内のセキュリティリスクを増大させる。『Emotet』マルウェアが広まっていることも電子メールの添付ファイルにパスワードを付ける運用が助長している可能性がある」としている。

 米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)はEmotet感染の緩和策としてパスワード付きファイルの受信をブロックすることを提示している。なお平井卓也デジタル改革担当相は、2020年11月17日の定例会見で、中央省庁の職員が文書データをメールで送信する際に使うパスワード付きzipファイルを廃止する方針を明らかにしている。

@ITは、2018年12月にパスワード別送について取り上げている。


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