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全世界から新型コロナに関するAI分野の研究論文を集めデータベース化 Parks:関連業務の技術的アプローチ調査などに活用
Parksは、新型コロナウイルス感染症に関する特設ページを開設した。AIを活用した新型コロナウイルスに関する研究論文を全世界から集めてデータベース化した。2020年4月以降に発表された論文を読める。
Parksは2020年4月28日、同社が運営するWebサイト「アイブン」に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する特設ページを開設したと発表した。アイブンは、産業界や医療界の課題に対するAI(人工知能)のアプローチを技術的観点でまとめている。
研究論文を全世界から集め、データベース化
開設した特設ページは、AIを活用した新型コロナウイルスに関する研究論文を全世界から集めてデータベース化したもの。2020年4月以降に発表されたものについて、発表日やタイトル(英文、邦文)、トピックカテゴリーでソートでき、検索も可能。タイトルをクリックすると、論文が表示される。情報は随時更新し、過去の研究成果も集積する予定だという。
日本語で読みたい論文については、専門ライターによる解説記事をリクエストできる。既に記事化された論文には、例えばイスラエルとブラジルの研究者が実施している、機械学習を活用し、血液検査でCOVID-19の陽性を予測する研究や、中国の研究者によるCOVID-19の重症度の検出モデルなどがある。
Parksは、研究者にとっては先行研究を探すときの材料に、技術者やソフトウェア開発者にとっては関連する仕事をする際の技術的アプローチの調査に役立ててほしいとしている。
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