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ウェザーニューズ、1キロ四方の高精度な過去気象データセットを提供開始:売り上げ、人流分析に活用できる
ウェザーニューズは1キロメッシュの過去気象データセットの提供を開始した。気象条件が業務やビジネスにどのような影響をもたらすか分析できる。
ウェザーニューズは2020年2月4日、1キロメッシュ(1キロ四方)の過去気象データセットの提供を開始した。過去気象データを用いることで、気象条件が業務やビジネスにどのような影響をもたらすか分析できる。
提供するデータは、同社の観測網から得た気象データと、ユーザーから寄せられた体感データだ。具体的には、過去の天気、気温、降水量、湿度、気圧、風速、風向、日射量などの“正解値”をまとめた気象データと、ユーザーから寄せられた体感情報(厳しい寒さ/寒い/肌寒い/ちょうどよい/暖かい/暑い/カラッと暑い/蒸し暑い/ジリジリ暑い/厳しい暑さ)を加味して算出した過去の体感データをCSV形式で提供する。
過去の気象、体感データはビジネスにどう役立つか? 具体的な活用例
過去気象データや体感データの具体的な活用例としては、交通/輸送における交通量や配送量の分析、農業における収穫量/価格変動の分析、エネルギー事業における電力需要や再生可能エネルギーによる発電量の分析などが挙げられる他、小売業における商品の売り上げ、来店者数の分析、プロモーションやイベント結果、観光地の人流分析などがある。また、暑さや寒さの感じ方が異なる体感データを活用することで、商品の売り上げや人の流れなどを詳細に分析できるという。
ウェザーニューズでは今後、気象データを通じて企業や自治体の業務支援を推進するとともに、要望に併せてデータの内容を充実させていくとしている。
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