IoTシステムのセキュリティ対策を支援、EGセキュアソリューションズがコンサルティング提供開始:要件定義のアドバイスも
EGセキュアソリューションズは、IoTシステムのセキュリティ対策を支援するコンサルティングサービスを開始する。IoTシステムの構築に向けて脅威分析や要件定義のアドバイスを提供するのに加え、既存のシステムに対してセキュリティ上のリスクを可視化し、セキュリティ対策をアドバイスする。
EGセキュアソリューションズは2018年5月29日、「IoTセキュリティコンサルティングサービス」を開始すると発表した。同社のWebセキュリティに関するコンサルティング経験やWebアプリケーションの脆弱(ぜいじゃく)性診断に関するノウハウを基に、家電やスマートハウス関連機器、Webカメラなどを対象に、セキュリティ対策を支援する。
既にIoT(Internet of Things)はさまざまな分野で利用されており、EGセキュアソリューションズによると、「IoT機器の数は2020年には現在の約2倍の300億台に増える」という。一方で、そうしたIoT機器を狙ったサイバー攻撃も増加傾向にあり、IoTのセキュリティ強化は喫緊の課題となっている。
IoTセキュリティコンサルティングサービスは、主に2つのサービスによって、こうしたIoT機器のセキュリティ対策を支援する。
1つ目は、要件定義や設計に関する支援。これからIoTを利用したシステムを企画または構築しようとする際に、IoTセキュリティガイドラインや社内のセキュリティポリシーなどを踏まえた上で、システムの要件や設計について、セキュリティの観点から脅威分析を行い、要件定義のアドバイス、設計方式のレビューを提供する。
もう1つは脆弱性診断。IoTシステムを構成するIoT機器やスマートフォン向けのアプリケーション、Webアプリケーション、ネットワークなどに対して、脆弱性の有無を診断する。その上でセキュリティ上のリスクを可視化し、セキュリティ対策をアドバイスする。
価格は120万円から。要望に合わせて支援プランのカスタマイズにも応じる。
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