「リレーションシップ」機能を使いこなして挑む、“即戦力”になるピボットテーブルの作り方:新社会人の必須知識 「Excel ピボットテーブル」超入門(終)(3/4 ページ)
Excelを通じて、「ピボットテーブル」の基礎を学び、データ分析を実践するまでを習得する本連載。最終回は、「リレーションシップ」機能を駆使して、実務への応用を想定した高度なピボットテーブルを作成する方法を実践する。
各テーブルの同じ項目同士を「リレーションシップ」で関連付ける
リレーションシップは、別々に管理されているデータベース(本稿の例では、「別のワークシート」を指す。以下同)の情報項目を関連付けて、そのデータを参照できるようにする機能だ。
リレーションシップによって、テーブル間のデータ同士を関連付けておくと、複雑な関数を使わずとも、別のテーブルからデータを参照しやすくなる。さまざまなテーブル/データベースのデータを参照できれば、多様な視点を持ったデータ分析もしやすくなるというわけだ。
では、実践していこう。Excelメニューの「データ」タブ→「リレーションシップ」→開いた「リレーションシップの管理」ダイアログボックスから、「新規作成」を選ぶ(図7)(図8)。
「リレーションシップの作成」ダイアログボックスの左欄「テーブル」に、先ほど作成したテーブルが表示される。まず、テーブル名「売上情報」から設定していく。
左欄「テーブル」から「売上情報」を選び、右欄の「列(外部)」で「担当」を選ぶ(図9)。
続いて、左欄の「関連テーブル」から「担当者情報」を選び、右欄の「関連列(プライマリ)」で「担当者NO」を選ぶ(図10)。
「売上情報テーブル」の「担当」と、「担当者情報テーブル」の「担当者NO」が関連付け(リレーションシップ)された(図11)。
同じ手順で「明細情報」テーブルのリレーションシップも作成していく。以下の設定で、2つまとめて関連付けしてしまおう(図12)(図13)(図14)。
テーブル | 列(外部) | 関連テーブル | 関連列(プライマリ) | |
---|---|---|---|---|
1 | 明細情報 | 商品情報 | 商品情報 | 商品番号 |
2 | 明細情報 | 売上情報 | 売上情報 | 売上番号 |
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