5つのポイントで成果につなげる「一年の計」の立て方:仕事が「つまんない」ままでいいの?(13)(2/3 ページ)
「一年の計は元旦にあり」と言いますが、1月は年間目標を立てるのに最適な時期です。仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回は、成果につなげる「一年の計」の立て方のポイントをお話しします。※ワークシート付き
「成果につなげる年間目標の立て方」5つのポイント
一年の羅針盤となり、モチベーションが上がる目標を立てるためには、「こうなったらいいなー」「行ってみたいなー」のように前向きに感じられ、行動を自分でコントロールできるような目標にするといいでしょう
1:肯定表現にする
一つ目のポイントは、「○○しないようにする」のような否定表現ではなく、「○○する」のような肯定表現にすることです。なぜなら、表現の違いは、目標から受けるイメージやモチベーションに影響を与えるからです。
例えば「太らないようにする」という否定表現は、「太る」という言葉が印象に残り、何となくイヤーな感じを与えます。一方、「スリムで美しいボディラインを作る」は、「スリム」や「美しい」という言葉が印象に残ります。
同様に、「仕事でミスをしないようにする」「技術力で時代に置いて行かれないようにする」のような否定表現は目標として好ましくありません。それならば、「一つ一つの仕事を丁寧にする」「新しい技術情報に積極的に触れる」のような肯定表現にした方が、目標から受ける印象がポジティブになり、モチベーションアップにつながりやすくなります。
また、「技術力で時代に置いて行かれないようにする」のように、「○○しないようにする」という否定表現は具体的な行動ではありません。
「○○しないようにする。そのためには、何をすればいいだろう?」のように「すること」を考えると、「新しい技術情報に積極的に触れる」のような、肯定表現で具体的な行動に変換できます。
2:主体的な表現にする
二つ目のポイントは、「表現を主体的にする」ことです。なぜなら、自分が思い通りにコントロールできるのは自分だけだからです。
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