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「クロネコヤマト」のIT運用で培ったノウハウをサービス化 事業継続を支援する ヤマトシステム開発のデータセンター |
ヤマトシステム開発は「クロネコヤマトの宅急便」で有名なヤマト運輸のコンピュータ部門に起源を持ち、ヤマトグループのITシステムを30年以上に渡って支え続けてきた。全国にきめ細かなネットワークを持つヤマト運輸のITシステムへ求められる要件に応える過程で蓄積された、さまざまなノウハウを活かし、ユニークなサービスを展開する。 |
事業継続への取り組み | ||
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データセンターを利用するユーザー側の動機はさまざまだが、中でも大きいと思われるのが、自社単独ではまかなえないような高品質/高信頼のITインフラをリーズナブルなコストで活用したい、というものだろう。日本屈指の企業グループの1つであるヤマトグループのIT部門とも言える、ヤマトシステム開発が運営するクロネコデータセンターは、グループが求める高いレベルのサービスを提供してきた実績を誇る。そのクロネコデータセンターが重視するのが、災害時にも事業を止めない高度な信頼性の実現だ。
災害対策では、コストとのバランスが重要になる。保護レベルを上げれば、当然コストも上がる。もちろん、データセンターのサービスを利用すれば、自社単独でインフラを構築/運用するよりも低コストで高度な保護が実現できるのだが、投資効率の観点から言っても、重要度に応じた適切な保護レベルを選択することが重要だろう。
クロネコデータセンターでは、保護レベルを大きく3段階で想定し、それぞれソリューション化して提供している。もっとも低コストなのが「媒体保管バックアップ」で、日々のバックアップデータを運搬し、ヤマトシステム開発の関連会社が運営する保管倉庫で安全に保持する。復旧の際には、記録媒体の輸送に時間を要することに加え、前日のバックアップ時点に戻すことになるため、当日分のデータは失われることになり、保護レベルとしてはさほど高いものではない。とはいえ、データの内容によってはこれで十分ということもあるだろう。なおこのレベルでの独自サービスとして、この媒体輸送に、同社が独自に開発した「e-ネコ セキュリティBOX」が利用できる。
復旧の早さとコストのバランスで異なるニーズに応えるヤマトシステム開発のサービスメニュー |
ケータイで施錠・開錠できる「e-ネコ セキュリティBOX」 | ||
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e-ネコ セキュリティBOXは携帯電話モジュールを内蔵したセキュアな輸送コンテナ。ケータイで施錠・開錠できる |
e-ネコ セキュリティBOXは、携帯電話の通信モジュールを利用した輸送コンテナだ。標準では1辺が40センチ弱の立方体状のアルミの箱を利用できる。特徴は、開錠操作を携帯電話網を介して行う点だ。あらかじめ登録した携帯電話を使わないと開錠できないため、輸送中や保管時に、ボックス内へ格納した媒体に不正にアクセスされる心配はない。開錠操作の際の通信はクロネコデータセンターでログが残されるため、後の監査証跡として役立てることもできる。携帯電話を利用することで、開錠者が遠隔地にいても操作可能なので、遠隔開錠可能な金庫として利用することも可能だ。携帯電話網の位置通知サービスを利用した所在確認や、正当な開錠操作を経ずにこじ開けられるなどの異常があれば即座に管理者に通知される機能も備わる。
格納できるのはバックアップ・メディアに限定されているわけではなく、重要書類など、ボックスに納められるものであれば特に制約はない。さまざまな応用が可能だろう。ユーザーの要望に応じて、コンテナサイズや形状のカスタマイズにも対応する。
より高度なデータ保護 | ||
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媒体保管ではバックアップの頻度が低すぎる、という場合には、「リアルタイムバックアップ」が利用できる。こちらはクロネコデータセンターをバックアップ系として利用し、ユーザーのITシステムとの間で常時リアルタイムにバックアップをとり続けるという形態になる。本番系システムに障害が発生した場合には、クロネコデータセンター側に手動で切り替えることで業務を継続できる。
さらに高度な保護が必要なら、「東阪リアルタイムバックアップ」のサービスも利用できる。これはクロネコデータセンターの新東京IDCと大阪IDCの間でリアルタイムバックアップを行い、障害時には切り替えが行われるというものだ。そもそも耐障害性に優れたデータセンターのファシリティを2地点で確保するため、安全性の面では最上のソリューションだ。なお、同社ではこれまでに蓄積したノウハウを活かしバックアップシステムの提案から構築も可能としている。
さらに同社では、サーバやストレージといったIT機器の保護だけではなく、通信経路の保護も提供する。「本部店舗セキュアネット」はインターネットVPNを活用し、本支店間や拠点間の通信を集約するサービスだ。主回線、バックアップ回線をブロードバンド回線で構築できる上、マルチキャリアで提供可能。そのため業務変化に柔軟に対応する事ができる。回線を二重化し、障害発生時には自動切換を行うことにより信頼性も向上し、ネットワークについても事業継続を支援できる。また、同じ回線でIP電話を利用し内線電話網を構築する事によって、通信コストを低減できる。セキュリティ関連機能も内蔵されているため設備投資の削減ができるというメリットもある。
宅急便事業は、いまや止めることの許されない社会インフラといっても過言ではない。この事業をITインフラ面で支えてきたヤマトシステム開発が、事業継続の分野において蓄積してきた高度なノウハウがサービス化されたクロネコデータセンターのソリューション群は、同様の高度な保護対策を必要とするユーザー企業にとっては、まさに独力では到底実現し得ない価値の高いサービスといえるだろう。
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提供:ヤマトシステム開発株式会社
企画:アイティメディア 営業本部
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008年12月16日
ソリューションFLASH Pick UP!
クロネコデータセンター
ヤマトシステム開発
ヤマトシステム開発は「クロネコヤマトの宅急便」で有名なヤマト運輸のコンピュータ部門に起源を持ち、ヤマトグループの ITシステムを30年以上に渡って支え続けてきた。全国にきめ細かなネットワークを持つヤマト運輸のITシステムへ求められる要件に応える過程で蓄積された、さまざまなノウハウを活かし、ユニークなサービスを展開する。
Adaptec RAID 5シリーズ、2シリーズ
アダプテックジャパン
2007年に「グリーンIT推進協議会」が設立されるなど、国内でもITの省エネ議論が活発になっている。しかし実はそれ以前から、商用データセンターや企業のデータセンターでは省電力が重要な課題だった。サーバやストレージの台数は増やさざるを得ないものの、データセンターでの電源供給には上限があり、その範囲内に納めるのが担当者にとっての頭痛の種だったのだ。ITの省電力については、これまでシステム全体で電力消費を抑えるというアプローチはあったが、それなりのコストを伴うことが導入の阻害要因となっていた。しかしアダプテックは、オープンな省電力技術により、「コストの掛からない省エネ」を実現する。
最新ストレージ技術を活用した、データセンター省電力化アプローチ
EMCジャパン
データセンターでは、企業活動を支えるITインフラの設置場所として高度な信頼性や耐障害性が求められるのは当然だが、それに加えて現在では、高度な効率性も求められるようになってきている。信頼性を高めるためにはコストに糸目は付けない、などと言える状況ではなくなってきているのだ。データセンターに設置される機器の主役とも言えるサーバとストレージに関して、EMCは仮想化を初めとするさまざまな最新技術を導入することで高度な効率性を実現する。
Veritas NetBackup 6.5 for VMware
シマンテック
データセンターを検討するとき、もう仮想化を無視することはできないだろう。サーバ使用効率向上を狙える仮想化だが、物理サーバと同じバックアップ手法でいいのだろうか? シマンテックの答えは「NetBackup for VMware」にある。
Veritas Storage Foundation
シマンテック
現在ではサーバの仮想化が注目を集めているが、技術の成熟度合いとしてはサーバの仮想化よりも「ストレージの仮想化」の方が先行している面がある。仮想化機能を備えたストレージハードウェアも各種販売されているが、機種ごとの機能がまちまちだったり、手持ちの古いストレージデバイスが取り残されてしまったりといった問題が生じる可能性もある。広範な種類のハードウェアをサポートできる、ソフトウェアによる仮想化のメリットに、あらためて注目が集まる。
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