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@IT > ワンストップサポートでメリハリ・ネットワーク時代の先頭に立つ、Hybrid-Network Solution |
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産業界全体でも通信業界ほどユーザーニーズが目まぐるしく変化し、日進月歩でサービスが進化している業界はないだろう。数年前にベストな選択肢だと思われたサービス形態がもう時代の要請に合わなくなっている。 この2、3年で新型WANサービスのIP-VPNは、専用線や従来型WANに比べてコストが低く、多拠点をフルメッシュ型で接続し、手軽にVPNが構築できる点が受け、急激に普及した。全社ネットワークをIP-VPNで統合した企業も数多く現れている。 ところが、どの企業もこの数年で通信トラフィックが増大。IP-VPNで構築したネットワークでは帯域が不足気味になっている。特に通信トラフィックが大きい大規模拠点で使う幹線でその傾向が目立つ。しかしIP-VPNの場合、広帯域メニューは料金が高くなりがちである。 そこで注目されるのが、信頼性が求められる本社やデータセンターなどの主要な拠点に広域イーサネット、小規模の事業所には経済性の高いVPNを導入するといった、環境により帯域とコストのかけ方にメリハリを付ける「メリハリ・ネットワーク」である。
広域イーサネットは、IP-VPNと同等品質ながら広帯域メニューのコストが相対的に低い。一方、アクセス回線にNTT東西会社のフレッツ・ADSL、Bフレッツ(以後、フレッツアクセス)など個人向けブロードバンド回線を用いるVPNは、品質が若干劣るものの低料金が魅力だ。
こうしたユーザーニーズの変化に合わせ、パワードコムは5月下旬からコストパフォーマンスに優れた「Powered Associate VPN」の提供を始める。広域イーサネット分野でトップシェアを持つ同社の「Powered Ethernet」、もしくはIP-VPNの「PENeX」*1と組み合わせ、メリハリ・ネットワークが構築可能だ。
Powered Associate VPNの回線そのものは、NTTPCコミュニケーションズのVPN商品をOEM提供しているものだ。パワードコム 広域イーサネット商品企画部 広域イーサネット戦略グループの樋口太一氏がその理由をこう語る。 「われわれも数年前から、インターネットVPNは手掛けていたが、他社再販回線をもつことでキャリアダイバシティ・ソリューションを展開できる事と、フレッツアクセスをバンドルでき、冗長性、セキュリティなど付加価値も高いことから採用を決めた」 Powered Associate VPNには2つのプランがあり、「ブロードバンド・イーサプラン」は、レイヤ2サービスでIP以外のプロトコルも使える。通信経路が二重化されており、回線に障害が発生すると自動的にバックアップ経路へ切り替わる。もう1つの「セキュア・インターネットVPNプラン」はIP専門のレイヤ3サービスで、やはり通信経路を二重化。IPSecを利用したトンネリング技術により高いセキュリティ実現している。両プランとも、アクセス回線に安価なフレッツアクセスを利用できる。
またコストパフォーマンスが高いのも同サービスの魅力だ。「従来型の企業ネットワークでは、小規模拠点でも64、128kbpsの回線で月額3、4万円程度のコストをかけていることが多い。そこにPowered Associate VPNを用いれば、帯域を飛躍的に上げながら、コストは半分程度に抑えられる」(樋口氏)。 このPowered Associate VPNの登場により、パワードコム1社のサービスで、一元的にメリハリ・ネットワークを構成できるようになる。「Powered EthernetやPENeXはお客様の専用帯域を確保して安定した通信サービスが提供できますが、コストの面から接続できない小規模拠点も出てきてしまいます」(樋口氏)。 大規模拠点に広帯域で高信頼なPowered Ethernet、残りの拠点には低コストなPowered Associate VPNを導入することで、社内ネットワーク全体の平均帯域を数倍にもアップさせながら全体のコストを下げられる。一方で、高信頼な通信環境が必要な拠点の数が多い場合は、スケーラビリティの高いIP-VPNのPENeXとPowered Associate VPNを組み合わせてもよいだろう。ユーザーは必要性に応じてどのような割合でもサービスを組み合わせられるのだ。 例えば、4月から完全施行された個人情報保護法にともなう情報漏洩対策から、各拠点に分散していたサーバーを1カ所に統合、アプリケーションをサーバー集中型で運用する企業が増えている。その場合、拠点側に最大100MbpsのPowered Associate VPNを導入すれば、快適なスループットを得られるだろう。通信経路が二重化されているので、障害発生時も安心だ。もちろん、アクセスが集中するサーバーを設置する拠点は、広帯域メニューのコストパフォーマンスに優れ、品質の安定したPowered Ethernetが適している。 このように最近は、小規模拠点でも従来に比べて帯域を確保する必要性が確実に高まっている。とはいえ、ユーザーには、品質の高い広域イーサネットを導入できないような小規模拠点も存在する。社内ネットワークにメリハリを利かすためにも、Powered Associate VPNを適用できる場面は多いだろう。
では、Powered Associateの導入や運用管理の面を見てみよう。Powered Associateは、管理者の負担を軽減するという意味においても、パワードコムの新商品戦略(参照:「PR:ネットワークのユーティリティサービス化を目指すパワードコムの新商品戦略とは?」)の基本コンセプトである、「ネットワークのユーティリティサービス化」を具現化したものといえる。
Hybrid-Network Solutionとは、パワードコムが複数社の通信サービスを取りまとめ、申込受付・開通から保守、請求までを担い、ユーザーのTCO削減を支援するもの。現状、Powered Associate VPNはVPNの中で、一元化を実現している数少ないサービスの1つだ。 通常のVPNは、アクセス回線とVPNが別々の通信事業者から提供されるため、導入や運用管理が煩雑になる。さらにメリハリ・ネットワークにおいては、高品質VPNサービスとも組み合わせるため、窓口が3つ以上に分かれてしまうこともある。拠点が10〜20カ所ならまだしも、それ以上あるようなら、複数社の通信サービスでメリハリ・ネットワークを運用するとユーザーの負荷はかなり重い。できるなら、窓口は1つの方がよい。 その点、パワードコムはPowered Associate VPNで、フレッツアクセスを含めて申込受付・開通を一括で請け負い、開通後は料金請求もまとめて行う。運用に関しても、「障害が発生すれば、トータルでの切り分けを実施し、迅速に対処する」という。複数社にまたがる通信サービスでは、この障害切り分けに手間取る傾向があるので、一元的なサポート体制はユーザーにとって有益だろう。管理の手間を大幅に減らせる。
さらにPowered Associate VPNは、安価なバックアップ回線として役立つだろう。業界最高品質の99.99%の稼働率を誇るPowered Ethernetだが、万が一に備えて、Powered Associate VPNをバックアップ回線として用意しておけば、いっそう安心だ。
Powered Ethernet(もしくはPENeX)をPowered Associate VPN でバックアップするということは、パワードコムの広域イーサネット網を地域IP網でバックアップする形になり、自然と「キャリアダイバシティ(通信事業者の二重化)」を実現することになる。パワードコムは“1社”でキャリアダイバシティを提供・サポートすることになるわけだ。 業種業態によって、自社ネットワークをメリハリ化して全社的に通信回線のコストパフォーマンスを上げる一方で、“キャリアダイバシティ水準”の信頼性を確保したい場合もあるだろう。そのような業種業態にとって、Powered Associate VPNとPowered EthernetもしくはPENeXの組み合わせは、社内ネットワーク再構築時に有力な選択肢となるだろう。 メリハリ・ネットワーク時代を迎え、通信事業者は総合力が問われている。サービスの品質や種類はもとより、ユーザーの負担を徹底して取り除く包括的なサポート力が必要となる。「超顧客主義経営」を掲げるパワードコムは、その総合力を着実に増している。次回は、電力系FTTWの実力がいよいよ発揮される、法人向けインターネット接続事業を紹介する。
提供:株式会社パワードコム
企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2005年5月23日 |
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