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来日するビル・ゲイツ会長に語ってほしいこと
2008/04/28
先週の@IT NewsInsightのアクセスランキングトップはマイクロソフトのリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)技術「Silverlight」についての記事だった。ライバルとされるアドビ システムズの「Flash」との違いが語られて、開発者の興味を刺激したようだ。この記事を受ける形でアドビ側にも取材を依頼している。近くアドビ側から見たRIA開発の姿をお知らせできると思う。
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来週は米マイクロソフトのビル・ゲイツ(Bill Gates)会長が来日する。ゲイツ会長は7月に経営の第一線から退くことを表明していて、会長としての来日はおそらく最後になるだろう。こじれている米ヤフー買収問題がどう展開しているかにもよるが、ゲイツ会長にはぜひ日本で語ってもらいたいことがいくつかある。
1つはWindows VistaとMicrosoft Office 2007について。WindowsとOfficeはマイクロソフトの急成長を支えてきたし、いまでも利益率は抜群にいい。これからもマイクロソフトを引っ張っていくことが宿命付けられた製品だろう。しかし、売れ行きはさておき、最新版の評判はさっぱり。ゲイツ会長自身が次期OSの「Windows 7」(開発コード名)に言及したとも報道された。
もう1つはインターネットとのかかわりだ。マイクロソフトはグーグルなどに対抗し、インターネット・サービスとデスクトップアプリケーションを適切な形で組み合わせる「ソフトウェア+サービス」(S+S)の有効性を常々語っている。昨年来日したスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)CEOも講演でS+Sについて「私はその将来を信じている」と強調した。
しかし、それはゲイツ会長の本心なのだろうか。WindowsとOfficeという資産を抱えるマイクロソフトとしては当面はS+S戦略しか採ることはできないだろう。それにゲイツ会長が現役プログラマの時代、デスクトップアプリケーションとネットとの連携は、わくわくする開発だった。だが、いまの時代にゲイツ氏が再びコードを書くことになれば、やはりプラットフォームはWebなのではないだろうか。どう考えても開発者にとって、いま挑戦しがいがあるテーマはWeb上にあるように思う。開発者の本心としてインターネットをどう考えているのか、それが聞きたい。
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