デスクトップ版と同時にサーバ版も公開へ

Ubuntuサーバ版はActive Directoryもサポート

2008/04/23

 英カノニカル(Canonical)は、4月24日のUbuntu新バージョンのリリースに合わせ、企業向けの「Ubuntu 8.04 LTS Server Edition」も発表することを明らかにした。24日より、ダウンロードサイトより無償でダウンロード可能となる予定だ。

 Ubuntuは、3Dデスクトップをはじめとする機能を備えた人気の高いLinuxディストリビューションだ。4月24日には「Ubuntu 8.04 LTS(Long Term Support)」がリリースされる。デスクトップ版の「Desktop Edition」では、パーティションを意識することなく、アプリケーションを追加する感覚で既存のWindowsマシンにUbuntuをインストールできる「Wubi」などの機能が加わる。

 同時にリリースされるServer Editionでは、ビジネスユースをにらみ、パフォーマンスだけでなく安定性の向上が図られる。また企業での長期間での運用を支援するため、デスクトップ版の3年よりも長い5年間のサポートが提供される。

 機能面では、仮想化機能を強化しVMwareに加えKVMをサポートしたほか、仮想アプライアンス向けに「JeOS」を提供する。さらに、「Likewise Open」の標準搭載によるActive Directoryのサポート、オープンソース版JDK「Open JDK」の搭載、ストレージ関連ではiSCSIおよびDRBDのサポート、セキュリティ面ではカーネル本体の強化に加え、AppArmorポリシーの統合などが行われる。

 また、Ubuntu 8.04 LTS Server Editionは、サン・マイクロシステムズの「Sun Fire X2100 M2」「X2200 M2」や「Sun Fire X4150」といったX64サーバでの動作認定を獲得済みという。

関連リンク

(@IT 高橋睦美)

情報をお寄せください:

Linux & OSS フォーラム 新着記事

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...