
「SQL」に関する問題
西沢直木
2008/7/11
本連載では、テクニカルエンジニア(データベース)試験に対応できる知識を確認していきます。多岐にわたる知識が問われる試験ですので、受験する方はもちろん、そうでない方も技術知識の確認に役立ててください。
|
問3-3 適切なカーソル操作
次のSQL文は、A表に対するカーソルBのデータ操作である。aに入れるべき適切な語句はどれか。
UPDATE A |
ここで、A表の構造は次の通りであり、下線は主キーを表す。
A (A1, A2, A3) |
ア
CURRENT OF A1
イ
CURRENT OF B
ウ
CURSOR B OF A
エ
CURSOR B OF A1
答え
イ
解説
カーソルを使うUPDATE文のWHERE句には、カーソル名を指定します。つまり、次のような記述になります。
UPDATE テーブル名
列名 = 値[, 列名 = 値...]
WHERE CURRENT OF カーソル名
従って、空欄aには「CURRENT OF B」が入り、イが正解です。
SQL文の学習というと、SELECT文からUPDATE文、INSERT文、DELETE文などを学んでいくのが典型的です。着実に力をつけるための学習は大切ですが、試験対策の面からは、どこに力を入れて、どこを無視できるかを早く見極められると有利です。
カーソルについての問題は非常によく出題されていますが、カーソルについて取り上げられていないSQL入門書は少なくありません。実際の業務においては、カーソルに関するSQL文は使う機会がそれほど多くないかもしれません。場合によっては、仕事では知らなくても問題ないという方もいるでしょう。それでも、試験ではよく問われるテーマなので、こうした頻出問題を押さえておきましょう。
![]() |
3/3 |
Index | |
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(3) 「SQL」に関する問題 |
|
![]() |
Page 1 ・問3-1 自己結合後のデータを判定する コラム:SQL文対策にお薦めの本 |
![]() |
Page 2 ・問3-2 アクセス権限の設定 |
![]() |
Page 3 ・問3-3 適切なカーソル操作 |
![]() |
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ |
Database Expert フォーラム 新着記事
- Oracleライセンス「SE2」検証 CPUスレッド数制限はどんな仕組みで制御されるのか (2017/7/26)
データベース管理システムの運用でトラブルが発生したらどうするか。DBサポートスペシャリストが現場目線の解決Tipsをお届けします。今回は、Oracle SE2の「CPUスレッド数制限」がどんな仕組みで行われるのかを検証します - ドメイン参加後、SQL Serverが起動しなくなった (2017/7/24)
本連載では、「SQL Server」で発生するトラブルを「どんな方法で」「どのように」解決していくか、正しい対処のためのノウハウを紹介します。今回は、「ドメイン参加後にSQL Serverが起動しなくなった場合の対処方法」を解説します - さらに高度なSQL実行計画の取得」のために理解しておくべきこと (2017/7/21)
日本オラクルのデータベーススペシャリストが「DBAがすぐ実践できる即効テクニック」を紹介する本連載。今回は「より高度なSQL実行計画を取得するために、理解しておいてほしいこと」を解説します - データベースセキュリティが「各種ガイドライン」に記載され始めている事実 (2017/7/20)
本連載では、「データベースセキュリティに必要な対策」を学び、DBMSでの「具体的な実装方法」や「Tips」などを紹介していきます。今回は、「各種ガイドラインが示すコンプライアンス要件に、データベースのセキュリティはどのように記載されているのか」を解説します
![]() |
|
|
|
![]() |