DeepSeekで注目、カスタマイズ性で注目されるオープンソースの小規模AIモデル 今後のユースケースは?:限定的な用途で強みを発揮
GitHubは、オープンソースAIの台頭を受けて、「より小規模でオープンなモデルが利用されるのはなぜか」「オープンソースによるLLM利用の進化例:Outlines」「オープンソースの小規模モデルは今後、どのように利用される可能性があるか」を説明したブログ記事を公開した。
GitHubは2025年1月27日(米国時間)、オープンソースAI(人工知能)の台頭を受けて、「より小規模でオープンなモデルが利用されるのはなぜか」「オープンソースによるLLM利用の進化例:Outlines」「オープンソースの小規模モデルは今後、どのように利用される可能性があるか」を説明したブログ記事を公開した。
GitHubはまず、2024年2〜3月に米国、ドイツ、インド、ブラジルの企業のソフトウェア開発担当者2000人を対象に実施した調査で、ほぼ全員が「オープンソースAIモデルを試したことがある」と答えたことを紹介した。
この調査は、非営利団体Open Source Initiative(OSI)によるオープンソースAIの定義(Open Source AI Definition v.1.0)の発表(2024年10月)の前に実施された。また、調査では生成AIモデルや大規模言語モデル(LLM)など、AIモデルのカテゴリーには言及せず、「AIモデル」と総称している。そのため、回答者が試したことがあるAIモデルには、これらのモデルに加え、他の種類のAIモデルや機械学習モデルも含まれている可能性がある。
だが、GitHubは、「この調査結果は、オープンソースAIモデルの利用が既に驚くほど広がっていることを示唆している。今後さらにモデルが増加し、より多くのユースケースが登場して、この傾向はさらに進むだろう」との見解を示し、DeepSeekなど小規模モデルの利点、LLMの出力の構造化に対するオープンソースライブラリ「Outlines」の貢献、小規模オープンソースモデルの今後の利用動向について解説した。
これらの概要は以下の通り。
より小規模でオープンなモデルが利用されるのはなぜか
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