Claudeの無料プランでスマホでも使える新機能「Artifacts」、開発やプロトタイピングなどでどう役立つ?:AIが生成した成果物を対話しながら確認、編集できる
Anthropicは同社のWebサービス「Claude.ai」において、Artifacts機能の一般提供を開始した。ユーザーはArtifactsを通じて生成されたコンテンツを編集したり、発展させたりできる。
AI(人工知能)スタートアップ企業のAnthropicは2024年8月28日(米国時間)、同社のWebサービス「Claude.ai」でプレビュー版として提供されていた「Artifacts」の一般提供を開始した。
Artifactsは同社の大規模言語モデル(LLM)であるClaudeと対話する際、別の専用ウィンドウで成果物を表示する機能だ。
ユーザーがClaudeにコードスニペット、テキストドキュメント、Webサイトデザインのようなコンテンツの生成を指示すると、対話画面の右側に表示される専用ウィンドウでArtifacts(成果物)が表示される。ユーザーはArtifactsを通じて生成されたコンテンツを確認したり、編集したり、発展させたりできる。
ArtifactsはClaude.aiの「Free」「Pro」「Team」プランの契約者に提供されており、iOSとAndroidアプリでもArtifactsを作成、閲覧できる。
どう役立つ? Artifactsの使用例
Anthropicは「全てのチームがClaudeを使用することで、高品質な成果物をこれまで以上に迅速に作成できるようになる。Artifactsはアイデアやプロジェクトに命を吹き込むのに役立つ」と述べた上で、Artifactsの使用例を次のように紹介している。
- 開発者:コードベースからアーキテクチャ図を作成できる
- プロダクトマネージャー:迅速な機能テストに役立つインタラクティブなプロトタイプを作成できる
- デザイナー:迅速なプロトタイピングに役立つ優れたビジュアライゼーションを作成できる
- マーケティング担当者:パフォーマンス指標を含むキャンペーンダッシュボードのデザインを作成できる
- 営業チーム:予測インサイトを含む営業パイプラインを視覚化できる
Artifactsの共有
Claude.aiのFree、Proプランの契約者は、Artifactsをコミュニティーに公開できる。Teamプランの契約者は、Artifactsを作成し、プロジェクト内で共有可能だ。メンバーは安全な環境で共同作業ができる。
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