AWS、OpenJDKディストリビューション最新版「Amazon Corretto 22」をリリース:Java SEと互換性があるオープンソースのJava開発実行環境
Amazon Web Services(AWS)は、OpenJDKの最新の機能リリースに対応した「Amazon Corretto 22」の一般提供を開始した。
Amazon Web Services(AWS)は2024年3月19日(米国時間)、「Amazon Corretto 22」の一般提供を開始した。OpenJDKの最新の機能リリース「OpenJDK 22」をサポートしており、Linux、Windows、macOSで利用できる。
Amazon Correttoは、本番環境に対応した無料のOpenJDKディストリビューション。長期サポートが付属しており、Java Platform, Standard Edition(Java SE)標準と互換性があると認定されている。AWSは社内において、数千の本番サービスでAmazon Correttoを実行している。
Amazon Corretto 22では、さまざまな新機能や強化機能が導入されている。注目すべき追加機能には、Stream Gatherers(Stream APIの機能を拡張してカスタム中間操作に対応することで、開発者の生産性を向上させる)や、無名変数(コードの可読性と保守性を向上させる)などが含まれる。
さらに、ガベージコレクションアルゴリズムの最適化により、パフォーマンスが向上している。また、構造化された並行性、クラスファイルAPI、外部関数(JVM〈Java仮想マシン〉外のコード)インタフェースといった既存APIのアップデートにより、開発者のツールセットをさらに充実させ、より弾力的かつ効率的なJavaアプリケーションの構築を可能にしている。
Amazon Correttoは、オープンソースライセンス(GNU Public License version 2 with the Class Path Exception〈GPLv2 with CPE〉)に基づいてAWSから無償で配布されている。
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