Microsoft、「Java 21」に対応した「Microsoft Build of OpenJDK 21」を公開:Microsoftが提供するOpenJDKのLTSディストリビューション
Microsoftは、Java 21に対応した「Microsoft Build of OpenJDK 21」を公開を公開した。
Microsoftは2023年9月28日(米国時間)、プログラミング言語「Java」の最新版である「Java 21」に対応した「Microsoft Build of OpenJDK 21」を公開を公開した。
Microsoft Build of OpenJDKは、Microsoftによってコンパイル、パッケージ化、テストされるOpenJDK(Open Java Development Kit)プロジェクトのバイナリを指す。長期サポート(Long Term Support:LTS)が提供される無料のディストリビューションだ。Microsoft Build of OpenJDKでは、Java 11とJava 17にそれぞれ対応した「OpenJDK 11」と「OpenJDK 17」が既に公開されている。
Microsoftが公開しているサポートロードマップによると、OpenJDK 11およびOpenJDK 17のサポート終了日は2027年9月、OpenJDK 21は2028年9月となっている。
Microsoftは、OpenJDK 21での注目の機能を次のように挙げている。
- JEP 445:無名のクラスとインスタンスメインメソッド(プレビュー)
- JEP 443:無名のパターンと変数(プレビュー)
- JEP 439:世代別ZGC(Zガベージコレクター)
- JEP 440:レコード値の分解とレコードパターン
- JEP 441:Switchによるパターンマッチングの強化
- JEP 444:仮想スレッド
- JEP 431:シーケンスコレクション
- JEP 430:文字列テンプレート
Microsoft Build of OpenJDKはWindows、macOS、Linuxで利用できる。Microsoftは、Ubuntu 20.04およびMicrosoft CBL-Mariner用のコンテナイメージを「Microsoft Container Registry」で公開している。
Microsoftは「間もなく『Microsoft Azure』のPaaSサービス全体でOpenJDK 21が利用可能になる。対応状況はサービスごとの更新ドキュメントや告知を確認してほしい」とも述べている。
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