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NECはなぜ今「web3コミュニティ」を開設するのかプライバシー保護とデータ活用の両立を目指す

NECは、「web3コミュニティ」を開設すると発表した。生体認証や秘密計算、ブロックチェーンなどの技術を活用して、プライバシー保護とデータ活用を両立させた安全な「Web3」(Web3.0)の実現に取り組むとしている。

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 NECは2022年12月27日、「web3コミュニティ」を開設し、共創パートナーとなる企業の募集を2023年4月に開始すると発表した。生体認証や秘密計算、ブロックチェーンなどの技術を活用し、プライバシー保護とデータ活用を両立させた安全な「Web3」(Web3.0)の実現に取り組むとしている。

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web3コミュニティのイメージ(提供:NEC)

「データプライバシーを保護しながらデータ活用を促進する」

 NECはweb3コミュニティを開設する背景を次のように述べている。

 「最近では現実の世界とバーチャルを融合させたバリューチェーンが構成されており、ヒトと企業や、企業と企業がさまざまなデータを基にデジタル上でつながろうとしている。web3コミュニティは、デジタル上のデータプライバシーを保護しながらヒトと企業や企業と企業の間のデータ活用を促進する。また、安全にデータを活用できる社会を構築することで、さまざまな社会課題を解決するサービスや事業を創出する」

 web3コミュニティは3つのサブテーマに関して、共創パートナー企業とともに開発環境の提供やハンズオン開発支援、共同ユースケース検証などを実施する予定だ。サブテーマの内容は以下の通り。

ヒトの感性や価値観をデジタル化して新たな価値を創造する

 生体認証技術と、ヒトの感性、価値観、感情などのデータを組み合わせ、「Well being」(従業員の心身が満たされた状態、もしくはそれを満たすための取り組み)やユーザビリティテストなどの領域について開発、研究を行う。

デジタルアイデンティティーを活用した新たな価値を創造する

 メタバースやNFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)領域でデジタルアイデンティティーを活用したさまざまなユースケースや新しいサービスを創出する。

信頼性のあるデータ流通で持続可能な新たな価値を創造する

 秘密計算技術やブロックチェーン技術を活用して、プライバシー保護とデータ活用を両立させたさまざまなイノベーションの創出や社会課題の解決を試行する。

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