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ロシアとウクライナのサイバー情報戦、実際の勝者は? ラックが解説:サイバー戦の「光と闇」とは
ラックは「CYBER GRID JOURNAL Vol.14」を公開した。「ウクライナ危機」に注目しており、ロシアと米国の争い、サイバー攻撃で標的となる人物などについて解説している。
ラックは2022年8月2日、「CYBER GRID JOURNAL Vol.14」を公開した。これは、同社の研究開発部門「サイバー・グリッド・ジャパン」(CGJ)のナショナルセキュリティ研究所が発刊する、研究成果の最新報告書。ラックのWebサイトからダウンロードできる。
ウクライナ危機における“情報戦の勝者”は誰か
CYBER GRID JOURNAL Vol.14では、CGJの佐藤雅俊氏(ナショナルセキュリティ研究所長 公認情報システム監査人)と同研究所の上田篤盛氏(シニアコンサルタント)が、ウクライナ危機やロシアと米国の争い、サイバー攻撃で標的となる人物などについて解説している。さらに、慶応義塾大学総合政策学部の教授を務める廣瀬陽子氏と防衛省防衛研究所の八塚正晃氏の寄稿も掲載している。
「ウクライナ危機に見るサイバー戦の光と闇」「ウクライナ危機における情報戦と真の勝者は」という2つの特集で構成されており、前者については「ウクライナ危機におけるサイバー攻撃の背景、攻撃の意図や能力に関するポリティカルなアトリビューションを駆使し、サイバー戦の光と闇に迫る」としている。後者は、ウクライナ危機の情報戦について分析しており、「米国やウクライナが“情報戦の勝者”のように論じられているが実態はどうなのか、分析している」という。
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