研究開発の最前線:
CMPやプラズマ処理不要、新規接合膜による300mmウエハー接合に成功
横浜国立大学は、新規接合膜を用いて、300mmシリコンウエハー上への成膜と直接接合に成功した。CMPやプラズマ処理を行うことなく、接合界面が形成されたことも確かめた。(2025/6/17)
Innovative Tech:
暗黒物質で輝く「ダークマター星」発見か? 最も遠い明るい天体“ダークスター” 太陽の100億倍の明るさ
米コルゲート大学などに所属する研究者らは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の最新観測データから、特異な天体「ダークマター星」(Dark Star)の候補を複数発見した研究報告を発表した。(2025/6/16)
Innovative Tech:
“理系に行けプレッシャー”を男は多く受けている? 性別による進路選択の違い 慶大研究者が検証
実は進路を“自由に選んでいる”のは女子の方だ──慶應義塾大学大学院に所属する國武悠人さんは性別を理由にした“進路干渉圧”について、そんな指摘をしている。(2025/6/16)
医療技術ニュース:
血液から直接神経細胞を生み出す技術を開発
慶應義塾大学と藤田医科大学は、末梢血細胞からiPS細胞への初期化を介さずに神経細胞を産生する技術を開発した。誘導前の細胞が保有していた情報の一部を受け継ぐ神経細胞が、遺伝子導入から約20日で産生する。(2025/6/16)
留学費用が高騰する中で見つけた、外貨で月20万円稼ぐ“日本語輸出”の働き方
長引く円安は、欧米への留学を目指す大学生にとっても、大きな壁となっている。そんな中、学業と両立しながら外貨を稼ぎ、自力で留学中の生活費をまかなおうとする学生も……。(2025/6/16)
組み込み開発ニュース:
TSMCと東大の共同ラボはFinFET技術を学べる、シャトルサービスも教育に活用
東京大学と台湾半導体受託製造大手のTSMCは、先端半導体の研究、教育、人材育成の推進を目的とする「TSMC 東大ラボ」の運用を開始したと発表した。TSMCが台湾以外の大学と共同ラボを開設するのは初めて。(2025/6/13)
Innovative Tech:
Starlinkの衛星が漏らす電波、天文学者を妨害か 「電波望遠鏡による宇宙観測が困難に」
オーストラリアのカーティン大学などに所属する研究者らは、地球の周りを回るスターリンク衛星が、宇宙の謎を解き明かそうとする天文学者たちの観測を妨害している現状を主張した研究報告を発表した。(2025/6/13)
東京工科大学、「Blackwell」世代AIスパコン導入へ、私大初
東京工科大学は、米NVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」を活用するAIスーパーコンピュータを私立大学として国内で初めて導入する。稼働開始は2025年10月を予定。(2025/6/12)
Innovative Tech:
人はなぜ規則に従うのか? “信号無視でお金がもらえる”状況で検証 英国チームが発表
英ノッティンガム大学に所属する研究者らは、「人はなぜ規則に従うのか」という疑問に答えるための実験を行った研究報告を発表した。(2025/6/11)
FM:
慶大病院でサービスロボットの本格運用開始、川崎重工の「FORRO」導入
慶應義塾大学病院は、医療従事者の負担軽減と業務効率化を目的に、川崎重工業の屋内配送用サービスロボットによる院内自動配送サービスの本格運用を開始した。(2025/6/10)
研究開発の最前線:
柔粘性結晶で分子の向きと形の変化でニ段階電気応答を発見 多値メモリ応用に期待
東北大学は、固体と液体の中間の性質を持つ柔粘性結晶が、電気に対して分子の向きと形の変化によるニ段階の応答を示すことを発見した。従来の記憶素子よりも多くの情報を扱える、多値メモリへの応用が期待される。(2025/6/10)
医療技術ニュース:
患者の投稿画像からアトピー性皮膚炎の重症度を解析するAIモデル
慶應義塾大学と帝京大学は、アトピー性皮膚炎患者向け投稿アプリを用いて、患者自身が撮影した皮疹画像から重症度をAIが自動で解析、評価するAIモデルを開発した。(2025/6/10)
文系出身の新卒エンジニア急増 女性比率は減少傾向
大学学部を卒業してITエンジニアとして就職する人のうち、文系学部出身者が大幅に伸びている――人材サービス会社のヒューマンリソシアが就職動向レポートを発表した。(2025/6/9)
研究開発の最前線:
強磁性半導体でキュリー温度530K、室温動作のスピン機能半導体デバイスに応用へ
東京大学は、強磁性半導体(Ga、Fe)Sbにおいてキュリー温度530K(257℃)を達成した。結晶の育成法を見直し、磁性体が常磁性状態から強磁性状態となる際のキュリー温度を大幅に上昇させることに成功した。(2025/6/9)
週末に「へえ」な話:
なぜ「赤本」は表紙を変えたのか 18歳の人口が減っても、売り上げが横ばいの理由
大学受験生にとって定番の「赤本」。だが、その歴史や制作の裏側を知る人は意外と少ない。表紙リニューアルの背景や売れ行きを左右する要因、さらに“最古の赤本”の行方など、その知られざる物語に迫る。(2025/6/7)
BaseMe調べ:
「AI選考」より人による評価を重視 Z世代の就活意識とは?
約6割の就活生が「合否判断はAIにしてほしくない」と感じている。大学生・大学院生300人を対象に実施した「Z世代就活生調査」で分かった。(2025/6/6)
人工知能ニュース:
パナソニックHDがマルチモーダル生成AIで新たな成果、学習データ量を60分の1に
パナソニック ホールディングスとパナソニックR&Dカンパニーオブアメリカは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者と共同で、テキストや画像、音などの異なるデータ形式を自由に相互変換できる“Any-to-Any手法”のマルチモーダル生成AI「OmniFlow」を開発した。(2025/6/5)
Innovative Tech:
“中年太りからダイエット”は死亡リスクが19%低下 2万人以上の30〜50歳代を調査 海外チームが発表
フィンランドのヘルシンキ大学などに所属する研究者らは、中年期に体重を減らし、健康的な体重を維持することが、その後の人生における慢性疾患の発症リスクと死亡率にどう影響するかを調査した研究報告を発表した。(2025/6/5)
研究開発の最前線:
世界初、半導体pn接合構造でスピン伝導観測に室温で成功
東京都市大学は、半導体pn接合を持つデバイス構造において、室温でのスピン伝導の観測に世界で初めて成功した。大規模データセンターの消費電力増大の抑制に貢献する。(2025/6/5)
AIビジネスのプロ 三澤博士がチェック 今週の注目論文:
ビジネスを変える可能性あり? Google「Gemini Diffusion」の要素技術「拡散言語モデル」とは
Googleが発表した「Gemini Diffusion」は過去最高速のモデルよりも大幅に高速なコンテンツ生成が可能です。この背景にあるスタンフォード大学の研究成果「拡散言語モデル」を解説します。(2025/6/4)
Innovative Tech:
“小豆”の起源は日本(縄文時代)だった──ゲノム解析で明らかに 農研機構と台湾大学が発表
農研機構と台湾大学に所属する研究チームは、アズキの栽培化が縄文時代の日本で始まったことを最新のゲノム解析によって科学的に証明した研究報告を発表した。(2025/6/3)
「Failure is good !」 起業家教育の世界的リーダーが明かすビジネスの神髄
米バブソン大学 山川恭弘氏が実践する起業家教育は、経営理論中心の一般的なプログラムとは大きく異なる。教えているのはイノベーションを生み出すための源であり、ビジネスリーダーやCIOにこそ必要なものだ。(2025/6/3)
セキュリティニュースアラート:
ほぼ全ての主要Android/iOSデバイスに有効 USBを使う攻撃「CHOICEJACKING」とは?
グラーツ工科大学の研究者らはスマートフォンに不正アクセス可能な新たなUSB攻撃手法「CHOICEJACKING」を発表した。SamsungやXiaomi、Google Pixel、Apple iPadなど主要スマホ11種が脆弱であることが分かっている。(2025/6/1)
希少生物「スナメリ」、東京湾で“30頭以上の群れ”初確認 東京海洋大が発表 SNSの情報提供が貢献
東京海洋大学は、東京湾で絶滅危惧種の生物「スナメリ」の30頭以上の群れを初確認したと発表した。SNSなどを通じて、市民が提供した目撃情報などが貢献した。(2025/5/30)
ちょっと昔のInnovative Tech:
ストレスからくる“ドカ食い”、高フラバノールココアで和らぐ? 英国の研究者らが23人を対象に実験
英バーミンガム大学に所属する研究者らは2024年11月、ココア由来の成分「フラバノール」が血管機能への悪影響を軽減できることを示した研究報告を発表した。(2025/5/29)
Innovative Tech:
実験室で「ブラックホール爆弾」の実証に成功 50年来の理論を実現 英国チームが発表
英サウサンプトン大学と英グラスゴー大学などに所属する研究者らは、「ブラックホール爆弾」(Black Hole Bomb)として知られる物理現象を初めて実験室で実証することに成功した研究報告を発表した。(2025/5/29)
スピンTFET実現に向けた第一歩:
半導体pn接合デバイスで室温スピン伝導を初観測
大阪大学と熊本大学、東京都市大学らの共同研究グループは、半導体pn接合を有するデバイス構造において、室温(27℃)環境でスピン伝導を観測することに初めて成功した。新型の半導体スピントロニクスデバイス「スピンTFET」を実現するための第一歩となる。(2025/5/29)
交流磁気特性を数MHzまで可視化:
ダイヤモンド量子センサーで「パワエレの高効率化」図る
東京科学大学とハーバード大学の研究チームは、ダイヤモンド量子センサーを用い、広い周波数帯域で交流磁気特性を可視化することに成功した。同時に、交流磁場の振幅と位相を可視化する手法を確立した。これらの成果を活用すれば、パワーエレクトロニクス機器の高効率動作が可能となる。(2025/5/28)
研究開発の最前線:
ホウ化水素シートの抗菌や抗ウイルス機能を確認 コロナにも有効
筑波大学は、ホウ素と水素の組成比が1:1のホウ化水素シートが、抗菌や抗ウイルス、抗カビ機能を発揮することを確認した。ホウ化水素シートは、簡便な溶液プロセスにより大量合成が可能なナノシート状の物質だ。(2025/5/28)
企業は「社員に悩みを吐き出させることはできない」──では、どうすれば?
カナダのサイモンフレーザー大学の研究によれば、従業員が職場でメンタルヘルスの悩みを打ち明けるかどうかを左右する最大の要因は、具体的な制度や方針ではなく、「支援的な職場文化」であることが判明した。(2025/5/27)
研究開発の最前線:
シリコンとアルミニウムを用いて高効率なスピントロニクス材料を開発
慶應義塾大学は、高効率で磁気トルクを生み出せるスピントロニクス材料を開発した。安価で安定的に入手が可能なシリコンとアルミニウムを用いてナノ傾斜構造で軌道渦を活用し、磁気トルクを生成する。(2025/5/26)
医療技術ニュース:
色の変化で力を可視化するウェアラブルセンサー
東京大学 生産技術研究所は、力の強さを色の変化で可視化するウェアラブルセンサーを開発した。力を加えると色が変わるメカノクロミックポリマーの構造をナノスケールで制御し、感度を最大14倍に高めた。(2025/5/26)
大学入学までに“垢抜け”を目指す女性、わずか6カ月後…… 「何があったんだ」な姿が320万再生 「女の子の努力って凄い」「泣きそう」
努力の成果が出てる!(2025/5/24)
26年卒の大学生が働きたい企業ランキング 2位「国家公務員」、1位は?
2026年卒の大学生が就きたい仕事は? 与信管理サービスを提供するリスクモンスターが調査したところ……。(2025/5/23)
Innovative Tech:
複数人話者を同時に即時翻訳するイヤフォン 各話者の位置や声の特徴も保持 「空間音声翻訳」技術
米ワシントン大学の研究者は、両耳に装着するイヤフォン型デバイスを使用して、周囲の複数の話者の発言をリアルタイムで翻訳する技術「空間音声翻訳」を提案した研究報告を発表した。(2025/5/23)
大学時代に作ったハンバーグ→独学でフランス料理を学んで…… 社会人になって仕上げた“驚きの一皿”に「ふぁー!!」「憧れます」
どちらのハンバーグも食べたい……!(2025/5/23)
スマートメンテナンス:
デジタル画像とAIで橋梁点検効率化、キヤノンが大田区らと実証
キヤノンと東京都大田区、東京科学大学は共同で、デジタル画像とAIを活用した橋梁点検手法の有用性を実証した。(2025/5/22)
Innovative Tech:
タマネギを泣かずに切るコツ、物理学者が発表 ポイントは“ナイフの切れ味”と“切る速度”
米コーネル大学などに所属する研究者らは、「玉ねぎを切ると涙が出る」現象の科学的メカニズムを解明した研究報告を発表した。(2025/5/21)
Innovative Tech:
聞こえない音で“時計”を操作する攻撃 血圧計やレジのRTCに干渉、不正に制御 海外チームが発表
中国科学院と米バージニア工科大学に所属する研究者らは、音波を使ってスマート機器の内部時計を勝手に操作できる脆弱性を示した研究報告を発表した。(2025/5/21)
量子コンピュータ:
東大IBMの量子コンピュータが156量子ビットに、Miyabiとのハイブリッド演算も
東京大学とIBMがゲート型商用量子コンピュータ「IBM Quantum System One」の2回目のアップデートを行うことを発表。また、東京大学と筑波大学が共同運営するスパコン「Miyabi」と接続した「量子AIハイブリッドコンピューティング」にも取り組む。(2025/5/19)
研究開発の最前線:
共鳴非弾性X線散乱装置で高温超伝導体内部のプラズマ振動を観測
東北大学らは、銅酸化物超伝導体のプラズマ振動の性質を、高輝度放射光による実験で解明した。共鳴非弾性X線散乱装置を使用し、高温超伝導体内部の電子の振動の観測に成功。超伝導発現機構の解明が期待される。(2025/5/19)
ちょっと昔のInnovative Tech:
死ぬ瞬間、人間は何を考えているのか? 死亡間際の脳波を分析した22年の研究例 走馬灯との関連は
中国の河南大学やエストニアのタルトゥ大学などに所属する研究者らは2022年、心停止に至る過程での人間の脳活動を記録・分析した研究報告を発表した。(2025/5/19)
大学の課題で出されたのはまさかの…… 目を疑う“神課題”が1800万表示「めっちゃ笑える!最高!」「俺単位なかったかも……」
キーボードをあまり使わない人には厳しいハードル。(2025/5/17)
Innovative Tech:
他人のスマホを“AirTag”に変えるサイバー攻撃 Apple「Find My」の脆弱性突く 米国チームが発表
米ジョージ・メイソン大学に所属する研究者らは、Bluetooth対応デバイスを追跡するための攻撃手法「nRootTag」を提案した研究報告を発表した。(2025/5/16)
Innovative Tech:
いまだ謎の「二重スリット実験」を説明? 見えなくても“暗い状態の光子”が存在する新理論 海外チームが発表
ブラジルのサンカルロス連邦大学などに所属する研究者らは、光の波と粒子という2面性に新たな視点を示す研究報告だ。(2025/5/16)
2026年3月卒の就活生:
「旧帝大・早慶の学生」が選ぶ人気企業ランキング、上位を占めた業界は?
2026年に旧帝大・早慶などの有名大学を卒業予定の大学4年生は、どのような企業への就職を希望しているのか。HR事業を手掛けるリーディングマークが調査したところ……。(2025/5/16)
SiとAlによるナノ傾斜材料を開発:
レアメタルに依存しない次世代メモリ開発が可能に
福岡大学と慶應義塾大学、物質・材料研究機構(NIMS)、中国科学院大学は、シリコン(Si)とアルミニウム(Al)を原子レベルで交互に堆積し、その組成をナノメートルレベルで変える「ナノ傾斜構造」を開発した。そして、この材料が従来のプラチナと比べ、高い効率で磁気トルクを生み出せることを発見した。(2025/5/14)
Innovative Tech:
スイスのチーズ「テット・ド・モワンヌ」の物理メカニズムを解明 スライサーで削ると花形になる仕組みとは
フランスのパリ大学などに所属する研究者らは、チーズが削られた際に生じる独特の形状を物理メカニズムで解明した研究報告を発表した。(2025/5/14)
強誘電体の自発分極の影響を測定:
MRAMの省電力化につながるか 強磁性体の保磁力変化を確認
東京科学大学と住友化学は、強磁性体の自発分極による強磁性体の保磁力について、その変化を確認した。MRAM(磁気抵抗メモリ)の消費電力をさらに小さくできる可能性が高いという。(2025/5/13)
組み込み開発ニュース:
半導体チップを世界最高レベルの効率で冷やす3次元マイクロ流路構造水冷システム
東京大学は、半導体チップの放熱効率を高める3次元マイクロ流路構造の水冷システムを開発した。圧力損失は従来比で62%低減し、1平方センチメートル当たり700W以上の熱処理能力を達成した。(2025/5/12)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。