[Analysis]
日本と中国、「張り子の虎」はどっち?
2003/03/11

中華人民共和国(中国)を巡るニュースは、国内のIT業界にとって必須の情報となっている。国内大手ハードメーカーあるいはシステム・インテグレータのトップが決算発表に出席すると、記者から“海外市場の展開、特に中国市場をどう見ているのか?”とする質問を受けているのを頻繁に目にするようになった。
最近では、中国政府が西部地域(甘粛省など12の省・自治区・市)の開拓を加速させ、基盤整備に1兆9500億円を投入することで、沿岸部との経済格差をなくそうとする壮大な試みを始めるとのニュースが流れた。
極めて安価ながらも、かなり高い技術を有する労働力を目当てに、欧米を中心とした大手企業が生産拠点として中国をとらえている。もちろん、近い将来には、膨大な利益を生む市場としての価値も視野に入れている。
19世紀末、欧米列強が「眠れる獅子」と称した中国(清)に日本は戦いを挑んだ。大勢の予想は清の圧勝だったが、実際には清が「張り子の虎」であったことを露呈した結果となった、という歴史の見方もある。
さて現在、果たして中国は「張り子の虎」か「眠れる獅子」か。しかし、現在は日本の方が「張り子の虎」といわれるかもしれない。
関連リンク
情報をお寄せください:
最新記事
![]() |
|
|
|
![]() |