[Analysis]
EJBコンポーネント普及に向けて
2001/08/10

昨年より効率の良いソフトウェア開発の手法として、再利用可能なEJBコンポーネントの利用に注目が集まっている。
日本では、昨年9月に日本IBM、富士通といったライバルが肩を並べて「EJBに関するコンソーシアム」を発足させた。EJBコンポーネントの開発・流通・再利用を促進する活動を行っており、先月には、EJBコンポーネント提供に際し、公開すべき情報などに関する規約を発表した。
コンポーネントの取引は少しずつ始まっている。富士通や日立などが取り組んでいるが、積極的なのはこれら大手ベンダだけではない。早くからその可能性に目をつけていたイーシー・ワンや、EJBコンポーネントをビジネスするため、住商エレクトロニクスらが今年1月に立ち上げたコンポーネントスクエアといった新興企業も、盛り上げに一役買っている。
米ガートナーでは、2003年までには新規開発されるアプリケーションの70%がコンポーネントを利用すると予測している。EJBコンポーネントに関しては、日本が先行しているという見方もあり、日本ではこれより早い時期に普及する可能性もある。
EJBコンポーネントを利用した開発の利点は、環境の変化に応じ柔軟な変更が可能なこと、開発工数の削減、品質の向上など。これまでにもCOMやCORBAなどがあったが、なかなか普及には至らなかった。今回のEJBコンポーネントは、J2EE準拠のアプリケーション・サーバの汎用化という土台がある。実利用のためには、スムーズな取引のための環境の整備、コンポーネントの数を増やすことなどが条件となるだろう。
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