[Analysis]
身近になる分析ツール
2001/08/07

技術の普及に不可欠なのが、素人でも使いこなせる直感的なインターフェイスや操作性。例えば表計算ソフトは、MS-DOSの時代からGUIになる中でインターフェイスや操作性に工夫が加えられて浸透していったのが良い例だ。この波がいま、“ビジネスインテリジェンス(BI)”で総称される各種分析ツールに広まりつつある。
このところのベンダの宣伝文句は、“技術のエキスパートではない、マーケッターが使えるツール”。技術者ではなく、経営層やマーケティング担当者をユーザーに想定した製品が登場している。例えば、データウェアハウスなどに保管されたデータに対して、多次元分析を行うOLAPや仮説発見に利用されるデータマイニングツールなどがビジネスツールとして位置付けられている。これらのツール類は、これまで学術や科学など非ビジネスでの利用だったり、専門のアナリストという限られたユーザーをターゲットとしてきた。ベンダ各社は、低価格化やビジネスユースを推し進めるとともに、使い勝手の向上を図っている。Webとの統合によって分析結果など情報の共有の機能などを盛り込んだものも見られる。
集めたデータをどの角度から分析し、分析結果をどう意思決定に生かすかは、ツールを利用する人のセンスと知識に依存する。分析ツールのユーザーの裾野が広まった次に問われてくるのは、使う側の知識といえるだろう。
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