対応ファームウェアを無償提供開始

日本IBM、BNTスイッチ最上位機種でOpenFlowに対応

2011/11/11

 日本IBMは11月11日、同社のBNTイーサネットスイッチの最上位機種「IBM BNT バーチャル・ファブリック 10Gb G8264」がOpenFlowに対応したことを発表した。同社はOpenFlowに対応したファームウェア「IBM Networking OS 6.8.1」を同機種用に提供開始した。IBMのWebから無償でダウンロードし、適用できる。

 OpenFlowは、ネットワークスイッチの経路選択設定を、別個に稼働するサーバ(OpenFlow Controller)から集中制御するための規格として、Open Networking Foundationにより策定が進められているもの。OpenFlow ControllerでAPIを提供すれば、ソフトウェアからネットワークを制御できるようになる。OpenFlowでは、OpenFlow ControllerとOpenFlow Switchとの間のプロトコルを定めている。ただし、実際にOpenFlowをどのような目的で使うのかについては、「OpenFlow対応」を進める各社の間で一様とは言えない。

 IBMのスイッチにおけるOpenFlowの利用方法は、NECの「Programmable Flow」と同様だ。OpenFlow Controllerで論理的なネットワーク構成を設定し、これを各スイッチにトラフィックフロー処理ルールとして適用することができる。フローの種類によって転送経路を変えたり、メンテナンスのためにフローを片寄せしたり、特定のフローにのみ特定のネットワークサービスを適用したりできる。

 IBMは現在のところ、同社がOpenFlow Controllerを提供するという発表はしていない。従って、OpenFlowでG8264を制御するには、オープンソースあるいは他社の商用OpenFlow Controllerを使うことになる。米IBMは今年5月のInterop Las Vegasで、NECのOpenFlow ControllerからBNT G8264を制御するデモを実施している。

関連リンク

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:

Server & Storage フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...