既存機種からサービス無停止でのアップグレードも可能

ジュニパー、消費電力を3分の1に抑えたコアルータ

2010/11/29

 ジュニパーネットワークスは11月26日、コアルータの最新機種「Juniper Networks T4000」を発表した。従来機種に比べ、消費電力を大幅に抑えることが特徴という。

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 T4000は、コアネットワーク向けのIP/MPLSルータ「Tシリーズ」の最上位機種だ。きょう体はハーフラックサイズで、スロット当たり240Gbps、シャーシ全体では4Tbpsの処理能力を備えている。10ギガビットイーサネット(GbE)を最大192ポート、40GbEは最大48ポート、100GbEでも最大16ポートの収容が可能だ。

 特徴は、新型ASICの搭載により、T1600に比べ消費電力を3分の1以下に抑えたことだ。1ギガビットのトラフィック処理に要する電力は2.7wと、電力効率を大幅に向上させたことで、運用コストの削減も期待できるという。

 またシャーシは従来機種のT640/T1600と共通であり、「同じスペースでより高速な機種を導入できる」(ジュニパーネットワークス サービスプロバイダ マーケティングマネージャ 佐宗大介氏)。スイッチファブリックを交換することで、サービスを停止することなくアップグレードも可能という。さらに、T1600と組み合わせて、マルチシャーシ環境を構築することも可能だ。

 佐宗氏は、動画やクラウドサービスの普及によって、ネットワークトラフィックは今後も爆発的に増大し続けるという予測を踏まえ、T4000は、既存の資産を生かしながらさらなる帯域をネットワークコアに提供するものだと説明した。T4000は2011年後半に出荷される予定で、価格は明らかにされていない。

(@IT 高橋睦美)

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