既存機種からサービス無停止でのアップグレードも可能
ジュニパー、消費電力を3分の1に抑えたコアルータ
2010/11/29
ジュニパーネットワークスは11月26日、コアルータの最新機種「Juniper Networks T4000」を発表した。従来機種に比べ、消費電力を大幅に抑えることが特徴という。

T4000は、コアネットワーク向けのIP/MPLSルータ「Tシリーズ」の最上位機種だ。きょう体はハーフラックサイズで、スロット当たり240Gbps、シャーシ全体では4Tbpsの処理能力を備えている。10ギガビットイーサネット(GbE)を最大192ポート、40GbEは最大48ポート、100GbEでも最大16ポートの収容が可能だ。
特徴は、新型ASICの搭載により、T1600に比べ消費電力を3分の1以下に抑えたことだ。1ギガビットのトラフィック処理に要する電力は2.7wと、電力効率を大幅に向上させたことで、運用コストの削減も期待できるという。
またシャーシは従来機種のT640/T1600と共通であり、「同じスペースでより高速な機種を導入できる」(ジュニパーネットワークス サービスプロバイダ マーケティングマネージャ 佐宗大介氏)。スイッチファブリックを交換することで、サービスを停止することなくアップグレードも可能という。さらに、T1600と組み合わせて、マルチシャーシ環境を構築することも可能だ。
佐宗氏は、動画やクラウドサービスの普及によって、ネットワークトラフィックは今後も爆発的に増大し続けるという予測を踏まえ、T4000は、既存の資産を生かしながらさらなる帯域をネットワークコアに提供するものだと説明した。T4000は2011年後半に出荷される予定で、価格は明らかにされていない。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
- 完全HTTPS化のメリットと極意を大規模Webサービス――ピクシブ、クックパッド、ヤフーの事例から探る (2017/7/13)
2017年6月21日、ピクシブのオフィスで、同社主催の「大規模HTTPS導入Night」が開催された。大規模Webサービスで完全HTTPS化を行うに当たっての技術的、および非技術的な悩みや成果をテーマに、ヤフー、クックパッド、ピクシブの3社が、それぞれの事例について語り合った - ソラコムは、あなたの気が付かないうちに、少しずつ「次」へ進んでいる (2017/7/6)
ソラコムは、「トランスポート技術への非依存」度を高めている。当初はIoT用格安SIMというイメージもあったが、徐々に脱皮しようとしている。パブリッククラウドと同様、付加サービスでユーザーをつかんでいるからだ - Cisco SystemsのIntent-based Networkingは、どうネットワークエンジニアの仕事を変えるか (2017/7/4)
Cisco Systemsは2017年6月、同社イベントCisco Live 2017で、「THE NETWORK. INTUITIVE.」あるいは「Intent-based Networking」といった言葉を使い、ネットワークの構築・運用、そしてネットワークエンジニアの仕事を変えていくと説明した。これはどういうことなのだろうか - ifconfig 〜(IP)ネットワーク環境の確認/設定を行う (2017/7/3)
ifconfigは、LinuxやmacOSなど、主にUNIX系OSで用いるネットワーク環境の状態確認、設定のためのコマンドだ。IPアドレスやサブネットマスク、ブロードキャストアドレスなどの基本的な設定ができる他、イーサネットフレームの最大転送サイズ(MTU)の変更や、VLAN疑似デバイスの作成も可能だ。
キャリアアップ
- - PR -
- - PR -
転職/派遣情報を探す
「ITmedia マーケティング」新着記事
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...