テクニカルサポートや導入支援も提供

「時代が変わった」、日本HPが自社サーバ向けにSolaris販売

2009/09/15

 日本ヒューレット・パッカードは9月15日、同社の「HP ProLiantサーバ」向けに、サン・マイクロシステムズの「Solaris 10」の販売を開始した。同時に、ソフトウェアテクニカルサポートや導入支援サービスも提供する。

 日本HPはSolaris販売開始に当たり、ProLiant G6を含む34モデルおよびストレージ製品について、Solarisの動作認定を取得した。また、「HP System Insight Manager」をはじめとする運用管理ソフトウェアや各種アダプタなどのハードウェアオプションに関してもSolarisとの連携を強化し、WindowsやLinuxと同レベルで対応できるようにしたという。

hp01.jpg 日本HP 執行役員 ESSトランスフォーメーション担当統括本部長兼マーケティング本部長 松本芳武氏

 これまでもProLiantサーバ上でSolarisを動かしている顧客はいたが、サポートは基本的に個別の対応となり、障害発生時の切り分けも顧客側で行う必要があった。ProLiantで正式にSolarisをサポートし、テクニカルサポートを標準サービスとして提供することにより、ハードウェアとソフトウェアを切り分ける必要のないワンストップサービスを享受できることがメリットだという。

 日本HPはさらに、ProLiantとSolarisの導入・運用を支援する各種サービスも提供する。新規導入支援として、Solarisの導入作業を行う「Solarisスタートアップサービス」、導入に加えHP ProLiant向けの管理ソフトウェアのオリエンテーションを提供する「HP ProLiant Solarisサーバー導入サービス」の2つのメニューを用意。また、アプリケーション構築やパフォーマンスチューニングといったサービスも提供する。

 これまで日本HPは、ProLiantサーバでLinuxやWindowsのほか、HP-UXやHP NonStop Kernel、OpenVMSといったOSをサポートする一方で、UNIXサーバ市場ではHP-UXを掲げ、SPARC+Solarisの組み合わせと真っ向から競合してきた。今回の発表に当たって、同社執行役員 ESSトランスフォーメーション担当統括本部長兼マーケティング本部長の松本芳武氏は「SolarisとHP-UXは互いに切磋琢磨してきた仲。ProLiantにSolarisを載せることには、大きく時代が変わったなという万感の思いがある」と述べた。

 松本氏はまた、HP-UXが大規模ミッションクリティカル領域で利用されてきたのに対し、Solarisは、データセンターのフロントエンドで利用されることが多かったと指摘。TCO削減効果に優れたProLiantサーバとSolarisの組み合わせにより、これまで取り込めていなかったフロントエンド分野でも顧客を広げる考えだ。

 Solaris 10のサブスクリプション価格は、ソケット数1〜2の場合、標準時間サポート付きが13万6080円、24時間サポート付きは17万100円。Solarisスタートアップサービスは9万4500円など。

(@IT 高橋睦美)

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