トレンドマイクロ、企業向けスマートフォンセキュリティ製品
スマートフォンもPCと同様にセキュリティ管理
2008/06/27

トレンドマイクロは6月27日、スマートフォン向けのセキュリティ製品「Trend Micro Mobile Security」を発表した。同社が企業向けに提供している統合セキュリティソフトウェア「ウイルスバスター コーポレートエディション 8.0」のプラグイン製品として提供される。
Trend Micro Mobile Securityは、スマートフォン向けのセキュリティツール。ウイルス/スパイウェアのスキャンが可能なほか、不正侵入検知システムを搭載したファイアウォールにより、攻撃/侵入やDoS攻撃を防ぐ。
上位版の「Trend Micro Mobile Security アドバンス」ではさらに、データの自動暗号化や認証設定の集中管理なども可能だ。例えば、パスワードの長さなどを指定できるほか、「認証に失敗したら管理者以外の操作を禁止する」といった指定が可能だ。

またウイルスバスター コーポレートエディションでは、PCやサーバなど、クライアント側に導入されたセキュリティ対策ソフトを、管理画面を通じて集中管理できる。プラグインとしてTrend Micro Mobile Securityを追加すれば、スマートフォンに対しても同様の運用管理が可能だ。具体的には、モジュールのアップデートや機能設定を一元的に操作できるほか、スマートフォンから送信されるログに基づいて、セキュリティ状況を把握できる。
Trend Micro Mobile Securityの対象機種は「SoftBank X02HT」で、順次拡大する予定だ。参考価格は100クライアント時でスタンダードが32万9000円(1台当たり3290円)、アドバンスは65万8000円(同6580円)。7月22日に出荷を開始する。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
- Windows起動前後にデバイスを守る工夫、ルートキットを防ぐ (2017/7/24)
Windows 10が備える多彩なセキュリティ対策機能を丸ごと理解するには、5つのスタックに分けて順に押さえていくことが早道だ。連載第1回は、Windows起動前の「デバイスの保護」とHyper-Vを用いたセキュリティ構成について紹介する。 - WannaCryがホンダやマクドにも。中学3年生が作ったランサムウェアの正体も話題に (2017/7/11)
2017年6月のセキュリティクラスタでは、「WannaCry」の残り火にやられたホンダや亜種に感染したマクドナルドに注目が集まった他、ランサムウェアを作成して配布した中学3年生、ランサムウェアに降伏してしまった韓国のホスティング企業など、5月に引き続きランサムウェアの話題が席巻していました。 - Recruit-CSIRTがマルウェアの「培養」用に内製した動的解析環境、その目的と工夫とは (2017/7/10)
代表的なマルウェア解析方法を紹介し、自社のみに影響があるマルウェアを「培養」するために構築した動的解析環境について解説する - 侵入されることを前提に考える――内部対策はログ管理から (2017/7/5)
人員リソースや予算の限られた中堅・中小企業にとって、大企業で導入されがちな、過剰に高機能で管理負荷の高いセキュリティ対策を施すのは現実的ではない。本連載では、中堅・中小企業が目指すべきセキュリティ対策の“現実解“を、特に標的型攻撃(APT:Advanced Persistent Threat)対策の観点から考える。