簡単に使えるように製品提供方法も変更
富士通、ブレードサーバは「中くらい」を狙いたい
2008/05/13
富士通は5月13日、今後ブレードサーバで、中規模システムに注力していくことを説明した。5月15〜16日に東京・国際フォーラムで開催する「富士通フォーラム」の内覧会で明らかにした。
富士通は2007年にx86サーバ・ハードウェアの出荷金額シェアで国内トップを確保したが、製品化で出遅れたブレードサーバの出荷金額シェアは10.9%と、第5位に甘んじている。「ブレードサーバでもトップシェアをとりたい」と、同社ブレードサーバビジネスプロジェクトの安部豊氏は話した。

富士通がブレードサーバで注目するのは中規模システムの市場。同社は2010年に販売されるx86ブレードサーバのうち4割程度を中規模システム向けが占めると予測する。2007年の時点で中規模システム向けの占める比率は1割にも満たないが、今後4年間の年平均成長率は約200%に達すると見ている。
中規模システムで同社が特に注目するのは単一業務で利用されてきたサーバを物理的に統合するニーズ。つまり同社製品でいえば「PRIMERGY」シリーズからのアップグレード需要だ。これに応えるため、富士通はブレードサーバでも、オフィス内やマシンコーナーに設置して簡単に使えるような環境づくりに力を入れていくという。
製品提供方法も大幅に変える。タワー型やラック型のPCサーバと同様にパートナー中心の販売体制を整備、UPSなどを含めすべてのコンポーネントを事前に組み込んだ状態で配送し、電源を投入するだけですぐに使えるようにする。具体的には8月を目途に、「かんたんブレードセット」(仮称)として、ベースモデル、オフィスモデル、バックアップモデル、自動リカバリモデルの4パッケージを提供開始するという。サーバ仮想化ソフトウェア搭載のパッケージはその次の段階で検討したいとしている。
また、同社は5月13日にPRIMERGYシリーズ4機種を発表した。このうちエントリモデルの「PRIMERGY ECONEL 100 S2」は、稼働時の動作音が21dBと、静音性が大きな特徴。タワー型だが奥行きを従来比で約20%減らし、デスク上にも置けるようにしている。
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