i5/OS対応予定で中堅企業へもユーザー層広げる
日本IBMがPOWER6搭載ブレード、“最速CPUを最強ブレードサーバに”
2007/11/07
日本IBMは11月7日、ブレードサーバ製品シリーズ「IBM BladeCenter」発表5周年に合わせ、同社最新プロセッサのPOWER6を搭載したサーバブレードを発表した。BladeCenterは現在、世界および日本のブレードサーバ市場で首位の座を獲得していることから、新製品は「ナンバー1のマーケットシェアを持つプラットフォームに業界で最速のマイクロプロセッサを融合させるものだ」と日本IBM 専務執行役員 システム製品事業担当 ジム・グレゴリー氏は話した。
グレゴリー氏は5年間にわたるBladeCenterの進化の過程を、2002〜2003年初めまでの「シンプル化」期、その後2005年までの「管理」期、2006年以降の「拡張」期に分けて説明。サーバの増殖によるスペース不足や管理コストの増大への解決策として投入されたBladeCenterシリーズは、管理期に至って異機種環境でのIT課題に対応するためアプリケーション移行サービスやオープン仕様への参加を発表。拡張期に入ってからは利用シーンに合わせた各種のシャーシや、クライアント機の仮想的なサーバ統合を実現するワークステーションブレード、低価格の共有型ストレージを投入するなどしてきた。結果としてBladeCenterシリーズは、CPU、OS、シャーシで多様な選択肢を提供する広範なプラットフォームに成長してきたとする。

新ブレード「IBM BladeCenter JS22」はPOWER6プロセッサを4コア搭載。POWER6はこれまでデータベースなどのスケールアップ用途で用いられてきたが、ブレードサーバへの展開でスケールアウトの分野でも活用できるようになるという。最小構成価格93万2505円には、仮想化ソフトウェアの「Advanced Power Virtualization」スタンダードエディションを含んでおり、日本IBMはサーバ統合用途への利用も期待する。
OSは現在AIX、Linuxに対応するが、2008年にはi5/OSのサポートを予定。同じく2008年には100V電源の「BladeCenter S」シャーシにも対応する。これにより、POWER6が中堅・中小企業におけるブレードサーバ普及促進のきっかけになると同社では考えており、これに対応すべく新たな販売施策を進めている。具体的にはディストリビュータ商流の販売力強化や、既存System p/iパートナーへの販売支援が中心となる。
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