HPのSOA関連製品発表
SOA実装で生じる新たな問題を解決するツール、日本HP
2007/09/12
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月12日、サービス指向アーキテクチャ(SOA)を情報システムインフラの構築で適用できる製品4種類を発表した。

同社は、企業がSOAによる情報システムインフラを構築する上で重要なポイントを3つに絞っている。すなわち、「(SOAの)ガバナンス=統治」「(SOAの)品質」「(SOAの)管理」。SOAというアーキテクチャの概念が昨今のIT市場で有名なマーケティング用語となったのは、年々複雑化する情報システムインフラのあり方そのものを改めて見直すことで、情報システムの全ライフサイクルから生じる無駄なコストを削減したいとする市場のニーズがあったからだ。
ただし、SOAを導入したことで生じる新たな問題もあると同社は指摘する。例えば、変更されにくい実装、再利用されないサービス、実装の重複といったアーキテクチャ上の問題だ。日本HPが提唱するSOA実装のためのこれら3つのポイントは、SOA導入後の(情報システムの)ライフサイクルをも見据えたインフラ構築のための新たな視点でもある。
今回発表した新製品のうち、「HP Systinet 2.51」は、Webサービスを整理し、カタログ化して管理するUDDIレジストリおよびSOAレポジトリの最新バージョンである。SystinetはもともとMercury Interactiveが買収した企業。そのMercury InteractiveをHPが丸ごと買収し、同社のソフトウェア戦略に組み込んだ。Webサービスを格納するレジストリとWebサービスを管理するレポジトリ機能において、米国市場では業界標準的な位置付けを持った製品であった。ポリシーによってWebサービスを登録・管理でき、同種サービスの重複を避けたり、再利用を促す仕組みを提供する。増殖しがちなさまざまなWebサービスにガバナンスを効かせ、運用コストの低減を実現する。
そのほか、SOAの品質維持を支援するツールとして、旧Mercury Interactiveの機能テスト自動化製品「HP Service Test 9.0」と、テストスクリプトを自動生成する「HP TestDirector for Quality Center 9.2 with Service Test Management」、SOAの実行環境の可視化と運用時におけるポリシーの適用を実施する「HP SOA Manager 2.5」を発表した。
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