Javaアプリの障害解析支援ツール

本番環境の障害情報をスナップショットで取得

2007/07/03

 コスモシステムは7月3日、Javaアプリケーション障害解析支援ツール「C' cat for Java!」を発売すると発表した。本番環境で発生した障害情報をスナップショットとして取得し、障害原因の特定と解決を素早く行うことを支援する。

コスモシステム写真 コスモシステム 執行役員専務 ITソリューション事業本部 本部長 松本善明氏

 同ツールは、障害監視機能と(障害発生時の該当スレッドのダンプデータを保存する)ダンプ機能を搭載した「障害情報取得ツール」と、「障害分析支援ツール」の2つで構成されている。アプリケーションサーバにインストールする。Java仮想マシンを拡張するイメージ。

 データ処理の際に発生する例外を監視し、スタックにある実行中のメソッド情報やメソッドの引数、ローカル変数の値などをダンプする。ダンプするデータはコンフィグレーション・ファイルの設定次第で調整が可能。不要なフィールドをダンプしないテンプレートを用意しているため、ダンプ時のオーベー・ヘッドを減らすことができる。

 同ツールが監視する例外クラスは、障害の基本的なもの(Error, RuntimeException, IOException, SQLException)のほか、ユーザー自身がシステム例外として定義することが可能。なお、障害の発生経路を指定した場合、該当経路を通って発生した例外だけが監視対象になる。発生経路には、メソッド名、クラス名、パッケージ名などを指定できる。

 単体テストや結合テスト、システムテストなど、開発段階で行うテスト工程を経た後の実運用段階で発生する例外処理による障害対応をターゲットとしている。障害時の情報を可視化することで、属人化を予防する。つまり、当該プログラムを直接開発したスタッフでなくとも、障害箇所の特定と対応が可能となる。例えば、COBOLで書かれた大量のバッチプログラムをJavaベースに移行し、運用するというようなケースの場合がそれにあたる。

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(@IT 谷古宇浩司)

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