Silverlight、WPF向けデザインツール

Microsoft Expression Studioは7月発売に決定

2007/06/14

 マイクロソフトは6月14日、アプリケーションデザインツールのスイート製品「Microsoft Expression Studio」の発売日を7月13日に決定したと発表した。価格は7万8540円(以下価格はすべて税込み)。60日間試用できる評価版のダウンロードも開始した。

 Expression Studioのアップグレード版は4万5990円、アカデミック版は1万5540円。スイート製品に含まれる4製品のうち、ベクターグラフィックやアイコンなど素材を制作するためのツール「Expression Design」以外の3製品は単体発売される。2月に発売済みの「Expression Web」以外の価格は「Expression Blend」が6万5940円、「Expression Media」が3万9060円など。

expression01.jpg デベロッパービジネス部 業務執行役員 本部長 市橋暢哉氏

 アップグレード版はMicrosoft Expression単体製品か、Visual Studioの正規ライセンスを持つユーザー向け。Visual Studioの正規ライセンスには、無償でダウンロードできるVisual Studio Expressも含まれるため、事実上の価格は4万5990円。「1月の発表時点で、今後3年で先行他社に追いつくという目標を掲げたが、その目標実現のためにも、まず広く使っていただくこと、シェアを広げることが重要」(デベロッパービジネス部 業務執行役員 本部長 市橋暢哉氏)との判断から価格を抑えた。

 Expression StudioはWindows Vistaで採用されたプレゼンテーション層「Windows Presentation Foundation」(WPF)をターゲットにアプリケーションのデザインやUIを設計するツール。WPFのWebブラウザ向けのサブセットとなるMicrosoft Silverlight向けRIAのデザインも可能。Silverlightはブラウザのプラグインとして動作するため、クロスプラットフォームを実現する。ただし、現在のところSilverlight 1.0はベータ版であるため、「Expression StudioのSilverlight対応は完璧とは言えない」(デベロッパービジネス本部 シニアプロダクトマネージャー 春日井良隆氏)。今後、サービスパック提供を通し、順次最新プラットフォームに対応していく。

(@IT 西村賢)

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