国内外で開発・サポートを大幅増員
NEC、中堅向けERP事業を強化
2007/06/06
NECは6月6日、中堅企業向けERPソリューション「EXPLANNERシリーズ」(エクスプランナー)の商品ラインアップを拡充したと発表した。同時に、今後10%を超える成長が期待される同市場でのシェア拡大に向けて、国内および中国における事業体制を強化したことを明らかにした。

新たに商品ラインアップに加わったのは、EXPLANNERビジネスマネジメントソリューションの「プロセスパフォーマンスモニタリングサービス」(税別50万円〜)、「EXPLANNER/BM」(同50万円〜)、卸売業向けソリューションの「EXPLANNER/Vf」(同800万円〜)、「スタースチール」(同500万円〜)の4製品。同社はこれまで業種共通の基幹業務システムソリューション「EXPLANNER/Ai」などを中心に製造業、流通業の個別業種に特化したソリューションを提供してきたが、新たに青果市場向け(EXPLANNER/Vf)、鋼材卸2次加工向け(スタースチール)を加えた形だ。新規に加わったビジネスマネジメント関連の2ソリューションと合わせたEXPLANNERブランドで、現在約4%の国内シェア(導入企業数ベース)の拡大を狙う。会見した執行役員常務 岩波利光氏は「シェアの低かった状態で、昨年から再スタートしたので、まだ市場に切り込める」と述べ、2006年度の売り上げ実績で約100億円のところ、今後3年間で計1200億円の売り上げを目指すとした。

現在NECはSAPのERPソリューションも提供しているが、その棲み分けについては「大手企業の子会社で、大手に合わせてということであればSAP、そうでなければまずEXPLANNERを提案していく。規模でいえば500億円プラスマイナス300億円程度の売り上げ規模の企業がターゲット」(岩波氏)という。
新ラインアップ発表に合わせ、販売体制強化も発表。まず、国内の販売体制強化として、NECネクサソリューションズ株式会社に100人規模のEXPLANNER営業・サポート体制を確立したほか、日本コンピューター・システムに50人規模のEXPLANNERサポート体制を構築し、販売店各社のSIを支援する。また、海外展開として中国の製造業顧客を中心とする事業強化に向け130人規模のEXPLANNER現地開発・サポート体制を確立する。中国でのサポート体制を強化することで、中国に拠点を持つ日系の製造業から引き合いが増えているという。
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