ユーザー側準備で低価格、NECネクサがSAP Business Oneを480万円で提供

2006/8/4

 NECネクサソリューションズは8月3日、SAPジャパンの中堅・中小企業向けERPパッケージ「SAP Business One」のライセンスとサーバ、訪問サポート、1年間の保守サービスをセットにした「簡易導入支援パック」を480万円(税抜)で発売すると発表した。50セット限定。導入のためのマスタ設計や運用管理をエンドユーザーが行うことで、低価格を実現した。

 セットにしたのはSAP Business OneのProfessionalライセンスが5ユーザーと、サーバ「NEC Express5800/110Gc」、7回の訪問サポート、1年間の保守サポート。SAP Business Oneで利用できる業務範囲は、販売、購買、在庫、会計。NECネクサによると、同社の一般的な導入サービスを利用した場合の価格は10ユーザーで1000万円程度だという。

 システムマスタ設計などの事前準備はエンドユーザー側で行う必要があるが、7回の訪問サポートを受けることでSAP Business Oneの導入、運用は可能になるとしている。訪問サポートでは、SAP Business OneのセットアップをNECネクサが実施。その後、システムマスタや業務マスタ設定、導入スコープなどについて、NECネクサがエンドユーザーの担当者にマン・ツー・マンで内容説明し、操作方法を教える。

 また、SAP Business Oneカットオーバー後の運用で障害や問題が発生した場合は、3カ月に限って電子メール、電話、ファクスで質問を受け付ける。3カ月以降の質問は別料金。そのほかのサポートを求めた場合も別料金になる。

(@IT 垣内郁栄)

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NECネクサソリューションズの発表資料

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