WiMAX対応の基地局と端末両方で使える高集積LSI

2005/4/23

 富士通は4月22日、WiMAXに準拠可能なベースバンド信号処理LSI「MB87M3400」を開発したと発表した。PHY(物理層)、MAC(データリンク層)機能、暗号処理、無線コントローラ、アナログ回路、イーサネットエンジン、外部インターフェイス機能などをワンチップに搭載したベースバンドLSIである。各種機能をチップに集積しているため、WiMAX機器を低コストで開発することができる。高速の固定無線需要が高い米国を中心に販売する。

 「MB87M3400」は、IEEE802.16-2004(通称IEEE802.16d)規格に準拠しており、家庭や建物で使用する固定のワイヤレスブロードバンド通信サービス向けの基地局と端末機器の両方を対象にしている。帯域幅は20MHzまでサポートでき、64QAM変調方式との組み合わせで、最大75Mbpsの速度を実現する。

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富士通の発表資料

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