
8.3形式 (8.3 file naming)
最終更新日: 2001/06/18
MS-DOSのFATファイルシステムで採用されたファイル名のフォーマット。ファイルの名前を8byteで、拡張子を3byteで表記することからこのように呼ばれる。ファイルの名前と拡張子はピリオドをはさんで並べられ、たとえば「README.TXT」や「COMMAND.COM」などのように表記される。
3bytesの拡張子は、ファイルのタイプを分類するためのもので、実行ファイルやテキストファイル、アプリケーションの独自ファイルなど、ファイルの種類ごとに共通の文字を指定する。たとえばABCD.EXEなら、ABCDがファイル名、EXEが拡張子である。代表的な拡張子としては、以下のようなものがある。
| 拡張子 | ファイルタイプ | 
| COM | 実行プログラムファイル | 
| EXE | 実行プログラムファイル | 
| TXT | テキストファイル | 
| BMP | ビットマップファイル | 
| WAV | WAVEファイル(音声データファイル) | 
| MID | MIDIデータファイル(音楽データファイル) | 
| HTM | HTMLファイル | 
| JPG | JPEGファイル | 
| DOC | Microsoft Word文書ファイル | 
| XLS | Microsoft Excel文書ファイル | 
|  | |
このように同一タイプのファイルに共通の拡張子をつけることで、たとえば「DIR *.TXT」(ディレクトリ中のすべての.TXTファイルを一覧する)など、コマンドラインから同一タイプのファイルをまとめて処理できるようにしていた。
この拡張子を利用したファイルタイプ表記は現在でも使用されているが、Windows 95やWindows NTでは長いファイル名がサポートされ、それぞれ255bytesまでの名前をファイルにつけられるようになった。ただし8.3形式であることを前提にしてファイルアクセスを行う古いソフトウェアもあるため、これらでは、長いファイル名と同時に、8.3形式でのファイル名を自動的に生成し、内部的に保持している。
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